【参院選】「自公は47なら地獄にまっしぐら」 1時間でも情勢が変わりかねない大混戦の展望
参院でいくら勝とうが負けようが
仮に過半数をクリアできたとしても与党には難題が待ち構える。
「参院でいくら勝とうが負けようが衆院で与党が過半数割れしている状況に変わりはありません。秋の臨時国会で補正予算案の編成が想定されますが、たとえば消費税減税を訴えた野党側と消費税には指一本触れさせないという与党側とがどう落とし所を見つけるのか、なかなか想像できないですね」(同)
昨年の衆院選では、自民から公認されなかった候補者が代表を務める政党支部に党本部から2000万円が支給されていたことが報じられ、それが与党に思わぬ逆風となった経緯がある。
「当時、森山幹事長は“党勢拡大のための活動費として支給したものだ。候補者に支給したものではない”とコメントしていましたが、この弁明で有権者に理解を得るのは難しかったですね」(同)
その失敗から1年も経過していない中で迎えた国政選挙。小泉進次郎農水相のコメ高騰対策効果で復調傾向にあったにもかかわらず、見通しは厳しいままだ。仮に参院選を乗り切っても、安泰という状況は訪れない。自公が天国気分を味わう日は遠い。
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