プロレス電撃転向「ウルフ・アロン」に柔道界の視線は…? 「石井慧が格闘家に転身したときは師匠が怒り狂った」
五輪金メダリスト史上初のプロレス転向
日本選手権で優勝、そして世界選手権と五輪で金メダルを獲得、つまり“三冠”を達成した柔道家は史上8人しかいない。
【写真を見る】印象ガラリ! “革ジャン”を着こなすウルフ・アロン選手
その一人、ウルフ・アロン(29)が柔道を引退し、プロレス転向を表明した。
スポーツ紙記者が語る。
「プロレスラーになった柔道家といえば、木村政彦、坂口征二、小川直也らがいますが、五輪金メダリストは史上初となります」
五輪金メダリストでは、吉田秀彦と石井慧が格闘家に転身しているが、
「当時は、柔道家が負けて世間に“柔道は弱い”と思われてしまうのを阻止するため、猛反対されたものです。吉田の転身後、全柔連はプロとアマの垣根をさらに高くしましたし、転向表明した石井に対して師匠の斉藤仁が烈火のごとく怒り狂ったというのは有名な話です」
格闘家転向ですらこの騒ぎだ。いわんやプロレスをや……と思ったら、
「時代の流れでしょうか。今回、柔道界からは特に反発の声は聞かれません」
“スター不在”はスターになるチャンス
山下泰裕をはじめ、斉藤仁、篠原信一、井上康生、鈴木桂治ら重量級のメダリストには、代表監督などの将来が約束されていると言っても過言ではない。だが、
「ウルフは“指導者になる気はない”と公言していたので、周囲もそこは諦めていました」
昔から好きだった新日本プロレスに自分から志願したのだとか。
「新日にとっても、渡りに船でした。去年、オカダ・カズチカが渡米し、今年は内藤哲也が退団。さらに、社長を務める棚橋弘至も引退が決まっている。つまり、スターがいなくなるんです」
会見では、ウルフのデビュー戦の日程も発表された。毎年1月4日に東京ドームで開催されるプロレス界最大の興行「レッスルキングダム」で、棚橋の引退試合と並ぶ目玉となる。
「“スター不在”は、逆に言うとウルフにとってはスターになるチャンス。苦手な減量もしなくていい。バラエティー番組でならしたトークも楽しみです」
試合は、テレビ朝日が全国ネットの特別番組で放送予定だとか。お“体”並み拝見。






