“日本沈没”の予言日まで「あと3日」…減便の航空会社まで現れた 地震予知の専門家の見解は

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予言に関係なく「備えは必要」

 ただ、日本のどこかで7月5日に巨大地震が起こる可能性までは否定できないという。

「たとえば、甚大な被害を及ぼす可能性が指摘されている『南海トラフ巨大地震』も、平均して100年に1回程度は起きています。前回が1946年の『昭和南海地震』です。今後20年で必ずそうした地震が起きるというわけではありませんが、起きる確率が日に日に高まっている状況です。政府も30年以内に80%の確率で起きると言っています。ですから、7月5日に大地震が起きる可能性自体はゼロではありません。しかし、それはもはや確率論の話で、仮にその日に本当に地震が起きても、結果論的な偶然と言うほかありません」(長尾教授)

 その上で、長尾教授はこう呼び掛ける。

「確率が非常に小さくても“絶対ゼロではない”以上、私たちは地震や津波に対して常に備えておくべきです。日本はまさに『地震と火山の国』であり、地学的に見れば常に何らかの自然リスクと隣り合わせです。たとえば、地震が嫌なら山のない場所に移住すればリスクは下がるかもしれません。でも、日本の特性として、地震や火山があるからこそ温泉や豊かな自然に恵まれているという面もあります。そうした「自然の恵み」と「リスク」を両睨みしつつ、いかに向き合っていくのか。国や個人にとって重要な課題です」

 ちなみに、たつき氏は6月15日に発売された新刊『天使の遺言』(文芸社)の中で、「2025年7月5日」という日付については「過去の例から、『こうなのではないか?』と話したことが反映されたようです」「夢を見た日=何かが起きる日というわけではないのです」と“軌道修正”している。

デイリー新潮編集部

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