「マツコ・デラックスのお気に入りとして知られていた」 オンラインカジノに「1億7000万円」つぎ込んだフジ社員は“出世頭のエース”だった

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「自分はギャンブル依存症。バレないだろうと思って、会社をなめていた」――。オンラインカジノに1億円超の金をつぎ込み、逮捕されたフジテレビの名物プロデューサーが取り調べで語った言葉だ。「出世頭のエース」と呼ばれた男の転落の裏には何があったのか。

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港社長から直々に命じられ……

 警視庁が常習賭博の疑いで、フジのバラエティ制作部企画担当部長の鈴木善貴容疑者(44)を逮捕したのは6月23日のこと。警視庁担当記者が解説する。

「昨年9月から今年5月にかけ、鈴木容疑者はスマホから海外のオンラインカジノサイトにアクセスし、繰り返しバカラ賭博などに興じていました。今春には1カ月半で1億7000万円ほどを賭けたこともあり、逮捕前の収支は2400万円のマイナスだったといいます。“賭け金は借金で捻出した”と供述しています」

「笑っていいとも!」や「ホンマでっか!?TV」など、フジが誇る数々の人気番組を担当し、2年前からは昼のバラエティー番組「ぽかぽか」の総合演出を務めていた容疑者について、

「港浩一前社長から直々に“お前に昼の帯番組を任せる”と命じられて誕生したのが『ぽかぽか』です。バラエティー畑の出世頭でしたが、偉ぶるところは一切なかった。若い頃から番組作りにおけるセンスが評価され、ディレクターになってからも自ら演者に電話して出演交渉するなど、労を惜しまず仕事をする一面も持っていました」(フジ局員)

 番組出演者からも厚い信頼を寄せられ、中でもマツコ・デラックス(52)の「お気に入り」として知られていたという。

 鈴木容疑者はマツコとナインティナインの矢部浩之(53)がMCを務め、2022年に放送が終了したトーク番組「アウト×デラックス」を立ち上げている。

「10年近く続いた番組の最後の収録後、マツコさんが“二度とレインボーブリッジは渡りません”と、フジとの決別とも取れる発言をして関係者を慌てさせました。番組終了に伴う鈴木さんの処遇にマツコさんが不満を抱いたことが背景にあったとされ、局内でも当時話題になりました」(同)

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