「蓮舫を出すなら私が降りる!」…候補者がブチ切れた 野田代表“まさかの擁立”の舞台裏「役員会で席を立った幹部も」

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良くも悪くも話題にはなる

「都知事選は現役の小池百合子氏(72)と蓮舫氏の一騎打ちになると見られていたにもかかわらず、2位は165万票を獲得した広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏(42)で、蓮舫氏は129万票で3位。そもそも彼女は、2004年の参院選に民主党から東京都選挙区に出馬し、約92万票を獲得して3位で初当選。10年には171万票、16年には112万票を同選挙区で得て、いずれもトップ当選を果たしました。しかし、都知事選前の22年は67万票しか取れず4位に。都知事選も、石丸氏がいようといまいと、当選は難しかったかもしれません」

 参議院議員の頃は、国会議事堂内でファッション誌の撮影を行って謝罪したこともあった。また、民主党政権時代には事業“仕分け人”として、次世代スーパーコンピュータの開発予算の削減を訴え「世界一になる理由は何があるんでしょうか? 2位じゃダメなんでしょうか?」と発言して総スカンを食らうなど何かと話題を醸した人でもある。

「もともとモデル出身で、情報番組のメインキャスターを務めるなど口も達者でした」

 タレント時代の彼女に激しくツッコんだのが、放送作家の高田文夫氏である。伝説の深夜番組「北野ファンクラブ」(フジテレビ)の収録スタジオに彼女がやって来たときのこと。当時、流れていたCM内で舌鋒鋭く議論する彼女を揶揄し、「嫌なら、国へ帰れ!」とやったのだ。むろん洒落であり、蓮舫自身も大笑いしていた。

「当時は洒落で済みましたが、国会議員となると違います。参議員となった彼女には台湾籍と日本籍の二重国籍問題もありました。良くも悪くも話題になっている今回の彼女の出馬を推し進めたのは、野田佳彦代表(68)でした」

 なぜなのだろう。

消費減税と引き換えに

「やはり今の立民には、選挙の顔となる人が少ないからでしょう。6月の都議選では彼女は党から要請されたわけでもないのに、立民候補の応援を行っていましたが、それが議席増に貢献したというのが表向きの理由です」

 本音はどうなのか。

「蓮舫氏はもともと野田グループの一員でしたし、彼女が可愛いんでしょうね。野田代表は首相時代に消費増税の道筋をつけたことで減税には否定的でしたが、今回の常任理事会では『消費減税については皆さんの声を聞いて、食品ゼロに決めさせてもらいましたが、この件については私の意見を聞いてほしい』と言って蓮舫氏の擁立に頭を下げたのです」

 そこまでして彼女を擁立したかったとは……。

「支持率が低迷傾向にあった国民民主は、山尾氏の参院選擁立を取り下げたことで、都議選で9議席を獲得しました。蓮舫氏の擁立を打ち出した立民は、このまま行くのか。もちろん比例であれば蓮舫氏の当選の確率は高いと思いますが、当選したら当選したで彼女の言動は注目されるでしょうし、党内にも火種は残っていると思います」

 火種を抱えた渡り鳥はどこへ行く。

デイリー新潮編集部

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