“いまだかつてない非常事態” 横浜F・マリノスはなぜ急に弱くなったのか 「テコ入れが裏目に出てしまった」
“オリジナル10”とは、1991年のJリーグ創設時に加盟した10クラブを指す。その中で一度もJ2に降格したことがないのは、鹿島アントラーズと横浜Fマリノスの2クラブのみ。だが今年、そのマリノスが危機に陥っている。6月24日現在、J1最下位の20位に沈んでいるのだ。
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【写真を見る】「主力選手にスタイルが合わず」 マリノス不振の原因とは?
いまだかつてない非常事態
マリノスといえば、2022年にリーグ優勝を果たし、23年は惜しくも2位ながらスーパー杯を制している。昨年こそ9位とはいえ、降格危機とは無縁だった。それがなぜ急に弱くなったのか。親会社である日産自動車の経営危機との関係も取り沙汰されるが、サッカーライターによると、
「テコ入れのため、今季から監督を代え、選手も大幅に入れ替えたのが、裏目に出てしまいました」
イングランド代表コーチを務めたホランド氏が監督に就任するも、
「主力外国人選手はブラジル出身が多く、スタイルが合わず。オフに入れ替えた十数人もの新戦力も、レギュラーになれたのは1人だけでした」
開幕から勝てない試合が続き、4月18日にホランド氏は更迭。元オーストラリア代表のキスノーボ・ヘッドコーチに交代した。それでも不振から抜け出せず、11日は天皇杯2回戦でJFLの青森に0-2でまさかの敗北。15日にはリーグ19位の新潟と“ブービー争い”を繰り広げたが、0-1で苦杯を喫した。
「シュート数は新潟17本に対し横浜FMはわずか4本と完敗で、キスノーボ監督の解任が決まりました。1シーズンに2度も監督が交代するのは、いまだかつてない非常事態です」
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