12歳被害少女は「怖くて眠れなかった」…川口市「性的暴行で2度逮捕」のクルド人 法廷で明かされた非道行為の一部始終
キスマークの彫り物
尋問が行われたのは5月12日。被害少女Aさんはハスギュル被告のすぐそばで証言するストレスを避けるため、裁判所の別室から映像や音声で証言するビデオリンク方式にて証人出廷した。
一方、被告は刑務官に両脇を挟まれ、手錠と腰縄を科された状態で現れた。手錠と腰縄を外されると、国選弁護人手前の長椅子に着席した。
ハスギュル被告は、黒っぽい上着とジャージーのズボン姿でサンダル履き。体のあちこちにタトゥーが彫られていて、左手の甲には赤や青のまだら模様の入れ墨、右目の下には涙型、首筋にはキスマークの彫り物が確認できた。本人がSNSに載せた運転中の写真では、上部をピンクまたは紫色に染めツーブロックで刈り上げるという派手な髪型だったが、今はすっかり伸びてしまっていた。
年齢を把握していたのか
Aさんの証言の間、ハスギュル被告は、正面を見て少女の声を聞いていた。
Aさんが証言する前に行われたことがある。Aさんが女性警察官に被害について話す「司法面接」(2回分)の映像と音声(傍聴席からは見えない)が、証拠として法廷で約1時間、流されたのだ。
休憩時間を挟み、Aさんへの証人尋問が行われた。
ここで問題となるのが、ハスギュル被告がAさんの年齢を把握していたのかということである。容疑となった不同意性交等罪は、事件当時被害者が16歳未満の場合、行為に同意があってもなくても罪に問われるからだ。
「中一だよ」
事件があった9月13日、ハスギュル被告の運転する黒のレクサスに、Aさんは知人でクルド人の少年Bくん(14)とともに乗り、川口市内やその近辺をドライブしている。それまでAさんはハスギュル被告と会ったことがなかったという。
「アッバス(ハスギュル被告)とは、知人であるBの紹介で初めて会いました。Bはアッバスを“いい人だから”“めっちゃ優しい人だから”と言ってて、なかば無理矢理、車に乗せられました」
ハスギュル被告はAさんの年齢を把握していたのか?
「1回目のドライブで、アッバスから“何歳?”と聞かれ、“中一だよ”と答えました」
車から降りるとき、Aさんはハスギュル被告から1000円を渡された。
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