12歳被害少女は「怖くて眠れなかった」…川口市「性的暴行で2度逮捕」のクルド人 法廷で明かされた非道行為の一部始終

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「ラブラブしよう」

 そして、降りた後、ハスギュル被告からLINEのメッセージを受け取っている。

「そこには“10分だけでもいいからドライブしよう”“ラブラブしよう”と書いてありました。私は“嫌だ”と返事しました」

 が、断り切れなかったのか、3時間ほどたった後、AさんはBくんとともに再びハスギュル被告の車に乗り、2回目のドライブに出かけている。その際、車の中で、彼女は首を押さえつけられ、口に含む行為を強要された。「嫌だ」と抵抗しても、聞き入れられなかったという。その後、

「アッバスはBくんにお金(1000円)を渡し、“酒とタバコを買ってこい”と言って、(Bが)車を降りた後のことです。助手席のシートを倒されて服を脱がされて」

 さらなる性的暴行を受けた。

「入れられました。“嫌だ”“痛いからやめて”と言って抵抗したんですが、アッバスは“だいじょうぶだから、だいじょうぶだから”と言って、やめてくれませんでした。そのとき、Bくんが買い物から戻ってきて“アッバス、何やってる?”と言って助けてくれました」

たまり場で降ろされて

 事件後、彼らのたまり場になっているコンビニ駐車場で降ろされた。

「そこには(仲間たちが)30人ぐらい、日本人を合わせたら35人ぐらいが集まっていて、アッバスの車から降りてきた私を助けてくれました。そして“医者に行った方が良いよ”と言ってくれました」

 その後、警察官が駆けつけた。Aさんは被害届を出すと共に、病院で検査を受けた。

 事件後しばらく、Aさんは不安な気持ちが拭えずにいた。

「犯人がまだ捕まっていなかったので怖くて眠れなかった。捕まるまで怖い気持ちでした。(ハスギュル被告は)長く(長い期間)捕まってほしいです」

 一方のハスギュル被告は、6月9日の尋問で起訴内容を否認している。双方の言い分はどのように食い違っているのか。【後編】では、彼の尋問内容について詳述する。また、同乗者のB少年の供述内容も紹介する。

西牟田靖(にしむた・やすし)
ノンフィクション作家。1970年大阪府生まれ。日本の国境、共同親権などのテーマを取材する。著書に『僕の見た「大日本帝国」』、『わが子に会えない』、『子どもを連れて、逃げました。』など。

デイリー新潮編集部

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