セ・リーグ6球団、後半戦期待の“上積み戦力”は誰になる!? 離脱中のベテランの復帰か、若手の台頭か

スポーツ 野球

  • ブックマーク

若手の台頭は必要不可欠

 昨シーズンは終盤に急失速を見せて4位に沈んだものの、今年はAクラス争いに踏みとどまっている広島。現在、故障で離脱しているドラフト1位ルーキーの佐々木泰の早期復帰が待たれるところだが、もう1人打線の起爆剤として期待したい野手が、入団7年目の林晃汰だ。

 3年目の2021年には一軍で10本塁打を放つも、その後の3年間ではわずか1本塁打と低迷。今年も、ここまで一軍では10試合の出場で2安打に終わっている。とはいえ、二軍ではチームトップの5本塁打を放ち、打率は3割近い数字をマークするなど、好調を維持している。

 広島のサードは、主に小園海斗が守っているが、菊池涼介の不振で小園がセカンドに回ることが少なくなく、日替わりでの起用となっている。それに加えて、長打が期待できる左打者がいないチーム事情も、林にとっては“追い風”となりそうだ。このまま二軍でアピールを続けて、早期の一軍昇格を目指したい。

 巨人は、何よりも不動の4番打者、岡本和真の復帰が待たれるところだが、チームの将来を考えると、若手の台頭は必要不可欠である。

 そこで、入団3年目で桐生第一出身の三塚琉生に期待したい。2022年の育成ドラフト6位での入団ながら、今年は二軍で結果を残して、6月13日には支配下に昇格した。翌日には、いきなり一軍でスタメンに抜擢されたことも話題となった。

 巨人の球団関係者は、三塚のポテンシャルの高さについて、こう話している。

「(身長182cm、体重93kgで)体も大きいですが、決してプルヒッター(左打者ならば右側に力強く引っ張る打者)ではなく、センターや左中間にも大きい当たりを打つことができます。打撃練習を見ていると、一軍の選手とも全く引けをとりません。ハンドリングも柔らかくてファーストの守備は、駒田徳広・三軍監督の現役時代のようですし、外野手としても肩がある。秋広優人がソフトバンクに移籍してチームから抜けたこともあり、首脳陣の期待はかなり高いです」

 ここまで一軍では9打数ノーヒット、6三振と苦しんでいるが、それでも一軍に帯同しているのは期待の表れと言えるはずだ。この経験を糧に、後半戦は成長した姿を見せてもらいたい。

次ページ:「ここからが勝負」という選手が多い

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。