交際期間はなんと15年! インスタのフォロワー6万人の美女ドライバーを射止めたお相手とは

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「できるようには絶対ならないと思った」

 免許は持っていたものの、マニュアル車の運転は久々とあって、如月さんの練習は坂道発進から始まった。

 雄一郎さんは振り返る。

「できるようには絶対ならないと思いましたよ。多分、一番センスなかった」

 彼の教えはプロならではの感性に裏付けされていたのに、如月さんはあらゆるテクニックや動きを「どうしてそうなるの?」とただし、彼をたじろがせる。彼女いわく「彼のように感性で走るのではなく、頭で考えるタイプだったんです」。そんな彼女はビギナーのクラスを足掛かりに、女性のみのカテゴリーから進化を続け、今や世界最高峰のドリフト競技「D1グランプリ」のアンダーカテゴリー「D1 Lights」を中心に国内外の大会に参戦するまでになった。

入籍まで15年

 ずっと一緒にいた二人だが、入籍までに15年を要した。如月さんの妹、弟が先に結婚。特に弟の結婚式がコロナ禍で延期されたこともあり、「それが終わってからでいい」と考えた上、ドリフト競技に専念していた事情も重なった。

 結局、23年の記念日1月17日に入籍。「結婚を考えたときから入籍はこの日を描いていた」(如月さん)。

 式もそのうち、と考えていたが、如月さんの弟妹の式を見て「家族のためにやろう」と二人で決意。ドリフトレースのシーズンを考慮し、今年1月下旬に式を挙げた。家族や近い親戚が集った小ぢんまりとしたものだったが、皆の喜ぶ顔に「やってよかった」と実感した。

 如月さんは昨年までフル参戦していた日本の大会をスポット参戦の形にし、今年は海外でのレースやドリフトイベントに積極的に出向く。コーチ役として同行する雄一郎さんともども、5月にはモンゴルに赴いた。

「一緒に行けるのはすごくいい」と二人は笑顔。7月にはスウェーデンのイベントにも出場する。

「欧州は旅行でも行ったことがないので楽しみ」と口をそろえる二人。ドリフトカーは後輪駆動で、こちらは二人合わせた“四輪駆動”。うなるテクニックで夫婦生活も快適に駆け抜けそうだ。

週刊新潮 2025年6月19日号掲載

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