やっぱり「織田裕二」ばかりが目立つTBS「世界陸上」 スペシャルキャスターに「高橋尚子」起用も存在感は…

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 6月5日、「東京2025世界陸上」を放送するTBSが番組キャスターを発表したが、世間ではこんな声が広がっているという。織田裕二(57)がいない世界陸上なんて……。

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 9月13日に開幕する「東京2025世界陸上」のちょうど100日前が6月5日だった。TBSは番組キャスターに江藤愛アナと石井大裕アナ、スペシャルキャスターにシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子氏が就任したことを発表した。この3人は前回の2023年ブダペスト大会から2大会続けての起用だが、あまり話題になっていないようだ。民放プロデューサーは言う。

「やはり世界陸上といえば織田裕二のイメージが未だに強い。TBSが世界陸上を独占中継するようになった1997年のアテネ大会からコロナ禍で開催が1年延期された2022年のオレゴン大会まで、13大会連続で織田と中井美穂アナが番組のメインキャスターを務めてきましたからね」

 とはいえ、オレゴン大会の際、織田と中井アナの番組卒業は正式に発表されたはずだ。

「それでも今年は91年以来34年ぶりとなる東京大会ですから、主催者側としてはどうしても盛り上げたい。そこで織田を大会のスペシャルアンバサダーに起用し、『東京2025世界陸上』の告知イベントなどに彼が登場するようになりました。そのため、TBSがキャスターとして織田を復活させたと勘違いしている人も少なくないようです」

番組アンバサダーは今田美桜

 昨年10月、織田がスペシャルアンバサダーに就任した際に「戻ってきちゃいました」と発言したことで、番組に戻ってくると勘違いした人もいたかもしれない。

「実は今年3月、主催者側の“スペシャル”ではないTBSの“世界陸上アンバサダー”に女優の今田美桜が就任しました。彼女は現在放送中の朝ドラ『あんぱん』(NHK)で、走るのが得意な“ハチキンおのぶ”を演じています。また、3月29日に放送されたTBSの『オールスター感謝祭』には、織田と今田が世界陸上コンビとして出演しました」

 TBSの世界陸上公式ホームページには、口から炎でも吐きそうな勢いの織田と笑顔の今田が交互に表示される。これも勘違いさせる一因かもしれない。

「織田は5月、世界陸上の前哨戦と言われる『セイコーゴールデングランプリ陸上』に出席。TBSが番組キャスターを発表した6月5日も『東京2025世界陸上 100 Days To Go!』という100日前イベントに、室伏広治・スポーツ庁長官と小池百合子・東京都知事と共に出席しました。そのため、彼が番組の代表と思った人もいたかもしれません」

 織田は番組の顔ではなくなったものの、「東京2025世界陸上」の顔になった。となると、番組の正式なキャスターは辛いのではないか。

「江藤アナと石井アナとのコンビは世界大会を任せるだけの人気と実力があり、TBSでは最高クラスのアナウンサーと言っていいでしょう。前回のブダペスト大会も上手さと安心感のあるMCが高評価でした。スペシャルキャスターの高橋尚子さんも、アスリートならではの解説や応援隊長の役割を卒なくこなして番組を盛り上げていました。しかし、3人の評価は高いものの、存在感は織田と比べると薄いと言わざるを得ません」

 織田がキャスターを務めていた頃は「ハイテンションがウザい」だの「コメントが暑苦しい」だの言われたものだが……。

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