国内では社会現象、海外では大コケの屈辱…「VIVANT」続編にかかる期待と不安要素
「日曜劇場」枠で来年放送
俳優の堺雅人(51)が主演して国内で大ヒットを収めたTBS系日曜劇場「VIVANT」(ヴィヴァン、2023年7月期)の続編が放送される。堺が6月11日放送の同局系朝の情報番組「THE TIME,」に生出演し正式に発表した。同じく「日曜劇場」枠で来年放送される予定という。果たして、前回のような熱狂を巻き起こすのか。
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テレビ誌ライターがこう話す。
「『VIVANT』は架空の国である中央アジアのバルカ共和国に潜入した丸菱商事の乃木憂助が主人公のオリジナルドラマです。堺演じる乃木は自衛隊直轄の非公認組織・別班(べっぱん)に所属する諜報員という裏の顔があります。物語は、生き別れた実の父親であるノゴーン・ベキ(役所広司)が束ねるテロ組織・テントの正体に迫っていく壮大なアドベンチャーでした。
モンゴルの広大な砂漠などで2カ月半に及ぶ大規模ロケが行われるなど、日本の地上波ドラマとしては異例の予算が投入されました。加えて堺のほか阿部寛(60)、二階堂ふみ(30)、松坂桃李(36)、二宮和也(41)、役所広司(69)ら主演級が集結したことでも話題を独占。最終回の世帯視聴率は19.6%(ビデオリサーチ、関東地区)と大成功でした。『東京ドラマアウォード2024』では連続ドラマ部門グランプリを受賞するなど高く評価されています」
ストーリーには視聴者の好奇心をくすぐる伏線が数多く張られたため、SNSで考察合戦が過熱するなど空前の盛り上がりを見せた。最終回を迎えても謎は残り、「小日向文世(71)演じる丸菱商事役員は別班?」「柚木薫(二階堂)はインターポールらしい」「新庄(竜星涼)はテントと別班の二重スパイ?」などの声が続々と上がるなど、しばらく余熱が続いていた。
このように国内では社会現象と化した「VIVANT」だったが、残念ながら海外では大コケという屈辱を味わった。2023年12月からNetflixで190以上の国と地域で全話が配信される。だが、世界の中でTOP10入りしたのは日本(4週)と、日本のドラマを多く受け入れている台湾のみ。その台湾もわずか1週で圏外に去ってしまったのだ。
「VIVANT」の福澤克雄監督(61)らTBSの制作幹部らは、自局ドラマの海外での成功を信じていただけに、海外での高い壁に沈黙を余儀なくされた。一体、何が原因だったのか。
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