記者会見を開くも「やっぱり不倫は否定」 2時間半逃げ続けた山尾志桜里氏に望月衣塑子記者が珍しく優しかったのは「演劇友達だったから」

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「不倫」の追及がはじまったが…

 質疑のトップバッターはフリー記者の白坂和哉氏。

――当時、山尾さんは相手方の男性と男女の関係はなかったと答え、質疑も応じず、その場を去って行きましたが、今回、男女の関係だったと認めるんでしょうか。それとも認めないんでしょうか。

「白坂さん、ご質問をありがとうございます。8年前の件ですが、大変申し訳ありませんが、当時、お話した以上のことを…。申し訳ありません。どうしてもこの場で、新しく言葉を紡ぐことをどうかご容赦いただければと思います。それぞれの色々な思いの方がいらっしゃいますし、いろいろなお立場があります。そう言う中で、私が今新たにお話すればさまざまなご迷惑をおかけすることになると思います…」

――相手方の奥さんが自ら命を絶たれているんですよ。国政議員として立候補する資格があると思いますか。

「大事なご指摘、ありがとうございます。本当に本当に、大事なご指摘で…。申し訳ないんですが、今ご指摘のことについて私は事情を存じ上げません。そういう中で、何か今私がこの場で思いを皆さんに伝えることがどうしてもできません。さらにいろいろなお立場の人にご迷惑をおかけしてしまうのではないかと」

重要な回答を引き出した「アークタイムズ」の尾形聡彦氏

 当然、こんな説明では誰も納得するわけがない。次の記者から「遺児になったお子様のことを考えていますか」「政策に『人に優しい政策作り』とあるが、相手の奥さんを死に追いやるような人なのに矛盾しないか」と質問が飛んだが、

「本当に申し訳ないんですが、今この場でそのことを口にすることはいろいろな立場、色々な方々の思いを…」「本当に私は事情を存じ上げないのです。今、この場でお話をさせていただくことは控えさせてください」と逃げの一途。

 そんな中、重要な回答を引き出したのは「アークタイムズ」の尾形聡彦氏であった。

――山尾さん、あなたは8年前に不倫を否定しましたが、あなたはこの場でも否定し続けるんですか。嘘をつき続けるんでしょうか。我々は国会議員を選ぶという選択をするのです。国会議員の資質として非常に大事な話なので、不倫関係にあったのかなかったのか、はっきり答えてください。

「8年前の会見で言ったこと、それはそのまま事実でございます」

 この期に及んで「不倫関係はなかった」とハッキリ言ったのである。その後も「立候補する資格はあるのか」と追及が続いたが、山尾氏は「さまざまな方の立場、ご事情、色々な方々の思いを…」とテープレコーダーのように繰り返すばかりであった。

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