昭恵さんがまた「サプライズ外交」 キーマンとして囁かれる元議員の名前

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世界的にサプライズ

 ロシアのプーチン大統領が5月29日、首都モスクワで安倍晋三元首相の妻・昭恵さんと面会した。面会のニュースはプロパガンダ然とした映像と共に世界に発信され、サプライズと受け止められた。一連のイベントはどういう経緯で生まれたのか。

 昭恵さんは会合で「ロシアは大切な隣国であり、文化的交流はこれからも続けてもらいたい」と語った一方、プーチン大統領は「安倍元首相がロシアと日本の協力関係の発展に果たした貢献を忘れることはない」「彼の夢は、両国間の平和条約の締結であり、彼はこれに真剣に取り組んだ。われわれはともに着実に進展を遂げた」と述べた。

 面会後、昭恵さんはモスクワのボリショイ劇場に移動して観劇したが、プーチン氏は移動手段として大統領の専用リムジンであるロシア製の「アウルス」を提供した。昭恵さんは劇場でバレエの「せむしの仔馬(こうま)」を鑑賞したという。面会が実現した経緯などについては公にされていない。

米露首脳と面会した人物は

 昭恵さんは2024年12月、アメリカ大統領に当選し、就任する直前のトランプ氏との面会も実現。首相をも上回るスピードは世間を驚かせたものである。

「民間人はもちろん、政治家や国家元首でも、ここ1年の間に米露首脳と面会した人物はほぼいないでしょう。昭恵さんはトランプ氏と面会後、各国との橋渡し役を担っていきたい旨を表明していましたが、今回のプーチン氏との面会を誰がどのようにセッティングしたのかは憶測を呼んでいます」

 と、政治部デスク。

「ヒントになるのは今回の面会に同席し、映像にも登場していた薗浦健太郎元衆院議員の存在です。読売新聞で記者を務めた後に政界に転じ、安倍内閣で首相補佐官や外務副大臣を務めました。永田町では自民党の麻生太郎最高顧問の最側近として知られています」(同)

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