昭恵さんがまた「サプライズ外交」 キーマンとして囁かれる元議員の名前

国内 政治

  • ブックマーク

麻生氏の意向は

 薗浦氏は2022年12月、政治資金収支報告書の不記載問題をめぐって議員辞職し、政治資金規正法違反の虚偽記載などの罪で略式起訴され、罰金100万円、公民権停止3年の略式命令が確定。現在も公民権停止中の身だ。

「去年のトランプ氏と昭恵さんとの面会に関与した存在として知られています。薗浦氏は安倍政権で首相補佐官を務めた際にトランプ氏の娘婿・クシュナー元大統領上級顧問のカウンターパートだったという経緯もあります」(同)

 トランプ氏と昭恵さんとの面会については、以前にトランプ氏と会談している麻生氏の意向が反映されているのは確実とされたが……。

「今回のプーチン氏との面会については“どこまで麻生氏の意向が反映されているか懐疑的だ”との声が大きいですね。プーチン氏としては、昭恵さんを歓待する場面をアピールすることで“日本のみならず西側諸国との関係改善のきっかけとしたい”などといった解説も見受けられますが、なかなか微妙なところがあるように感じています」(同)

ロシア側からの口止め

 戦争を早く終わらせたいのは主に西側であって、ロシアは別に困っていない――。その前提が大きく横たわっているようだ。

 そもそもプーチン氏が一筋縄ではいかない政治家なのは周知の事実。口でどんなに立派なことを言っていても、まったく別の行動に出る、というのはもはや世界的な常識である。それもあってか、プーチン氏と昭恵さんとの面会に関して薗浦氏はまだ多くを語っていないとされる。

「ロシア側から相当な口止めをされているとの見方も強くあります」(同)

 少なくともプーチン氏の国内向けのアピールには有効だったとは言えそうだ。悲劇の死を遂げた政治家の未亡人に対して、慈悲深く接する大統領の姿は、プロパガンダとしては機能するだろう。昭恵さんの「民間平和外交」にいかなる意味があるのか、判明するのはもう少し先のことなのかもしれない。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

  • ブックマーク

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。