「自民党の利権を守るために、消費者が不当に高いコメを買わされてきた」 とある官僚が考えた「令和のコメ騒動」の解決方法とは?(古市憲寿)
令和のコメ騒動が起きている。今年5月初旬のスーパーでの平均価格は精米5kgあたり4214円で、前年同時期の約2倍に達したという。政府の対応は後手に回り続け、ようやく備蓄米の放出を開始するものの、なかなか価格は下がらない。
そもそもこの国では、自民党と農協が結託してコメの値段を調整してきたという経緯がある。農家に「コメを作らないこと」を奨励し、多額の補助金を払ってまで、生産量を減らしてきた。同時に関税を異様に高い割合に設定し、海外のコメが日本市場で流通するのを防いできた。...