「キャッチボール再開」も現地で高まる「佐々木朗希」へのブーイング 「クローザーで起用されても驚かない」との指摘も

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吉井監督は知っていた?

 また、昨季までの師匠である千葉ロッテの吉井理人監督(60)も3月1日、TOKYO FM局の「SPORTS BEAT supported by TOYOTA」にゲスト出演し、

「故障は多分、するとは思うんですけども。故障したとしても、ちゃんと復帰させるプランも持ってますし、大丈夫だと思います」

 と語っていた。インピンジメント症候群を昨季から抱えていたとする本人談が本当であれば、吉井監督も知っていたはずだ。また、自身もメジャーリーグに挑戦した経歴があるので、その苦労が分かっているのだろう。

 序盤戦の佐々木は投球が全体的に高く、低めにコントロールできなかった。一般的にメジャーリーグの公式球は縫い目が高く、NPB球よりも大きく感じるという。また白い革の部分もサラサラで「抑え」が利かないそうだ。「抑えが利かない」ということは、投球が上ずる。対策として、NPB時代よりも強く握らなければならない。「強く握った」結果、肩と肘の負担が増し、前腕部にも張りが生じる。それらの負担が蓄積され、ケガにつながっていく。

「日本時間30日、ドジャースはレッズの守護神であるアレクシス・ディアス(28)のトレード獲得を発表しました。クローザーを予定していたタナー・スコット(30)の不振をカバーする緊急トレードですが、ディアスは傘下の3Aチーム『オクラホマシティ・コメッツ』に配属されました。メジャーリーグの試合に出場が可能な40人枠は保証されましたが……」(現地記者)

 ドジャースが交換要員で放出したのはマイナーリーグの若手投手だ。目下、チームの課題は投手陣の負傷者続出をいかにカバーするかにある。大エースのベテラン、クレイトン・カーショウ(37)が復帰したものの、オフの大型補強のツケでチームは飽和状態にあり、40人枠の入れ替えも避けられなくなってきた。キャッチボール再開後の佐々木に大きな進展が見られなければ、40人枠から外すことも考えなければならない。試練のシーズンとなりそうだ。

デイリー新潮編集部

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