「ひろゆき」のショート動画が“知的好奇心”の入り口に…本を読まないことは“教養の否定”と言えるのか
どこか現代には「教養を身に付けなくてはいけない」という焦燥感のようなものがある。ビジネス雑誌は不定期に「教養特集」を組むし、『教養としての〇〇〇〇』といったタイトルの書籍も多く出版されている。しかし、この場合の「教養」とは何だろうか。批評家でメディア史研究者の大澤聡氏が教養の本質を鋭く分析する。【大澤聡/批評家】
(全3回の第1回)
令和時代のわたしたちが「教養」という、どこかしら誇らしさと気恥ずかしさとがないまぜになった単語を耳にしたときに連想するのはどういったものでしょうか? たとえば先日こんな出来事がありました。...