ジョニー・デップ勝訴から丸3年 DV被害主張のアンバー・ハードは双子の母に…父親は“変人”ビリオネア?
期待の新作映画がスペインで撮影中
まずは、デップから。DV男の疑いをかけられたせいで、「ファンタスティック・ビースト」「パイレーツ・オブ・カリビアン」という大きな仕事を失った彼は、勝訴の後も、まだメジャースタジオから声をかけてもらえないままだ。
裁判中に彼自身も、
「結果がどう出たにしても、一度こういう容疑をかけられてしまうと、もう元には戻らない」
と言っていたが、残念ながらその通りで、とりわけ大手は批判されるのを恐れて及び腰なのだ。
裁判後、デップはフランス映画「ジャンヌ・デュ・バリー 国王最後の愛人」(2023)に出演。カンヌ映画祭で上映された時には話題になったものの、アメリカでは誰も知らないうちにこっそりと配信作品になっている。
デップが監督したインディーズ映画「Modi: Three Days on the Wing of Madness」も、昨年のサンセバスチャン映画祭でプレミアされたはいいが、多くの国ではまだ配給が決まっていない。
しかし、現在は、準メジャーと言っていいライオンズゲートが配給するスリラー映画「Day Drinker」をスペインで撮影している。共演はペネロペ・クルス、監督は「(500)日のサマー」、「アメイジング・スパイダーマン」のマーク・ウェブだ。これは本格復帰に向けての第1歩となるかもしれない。
ペネロペ・クルス夫妻との友情
まだ英語があまりできなかった頃に「ブロウ」(2001)に出たクルスは、デップとは古い仲。その後、「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」(2011)、「オリエント急行殺人事件」(2017)でも共演した。
夫のハビエル・バルデムも、デップとは所縁がある。海外進出作で自身をキャリア初のオスカー候補に導いた「夜になるまえに」(2000)で初共演し、シリーズ5作目にして今のところ最終作である「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」(2017)でも共演している。
「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉」の撮影開始前にクルスとバルデムの第一子の妊娠が判明した時、クルスが出演を断念するべきかと悩むと、デップは最大限のサポートをして、不安を払拭してくれたという。そんなクルスが、彼女と夫の母国であるスペインで撮影される映画でデップと共演し、彼へのサポートを見せるのは、意味をなすだろう。
スペインといえば、デップが勝訴で疑惑を晴らす前から彼への忠誠心を失わなかったディオールも先月、この地で新たな香水のコマーシャルを撮影している。
ハードが「DV被害を受けた」と言い出す前から、デップはディオールのメンズフレグランス「ソヴァージュ」の広告塔を務め、ディオールは裁判中も広告を止めることをせず、裁判後には即、デップとの契約を更新した。
デップにとってはありがたい存在だが、デップ支持者が「ソヴァージュ」を大量に購入して売り上げを伸ばしてもいるので、「お互い様」とも言える。
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