低視聴率が続く「ヒロミ」のビジネスバラエティ 日曜朝でぶつかる加藤浩次「がっちりマンデー!!」との“差”は

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成功後と成功前の違い

「正式な番組名は『応援!日本経済 がっちりマンデー!! 日曜に勉強!月曜から実践!』で、企業経営をテーマにしたビジネスバラエティです。“マンデー”とあるのは番組で学んだことを月曜から実践するためで、放送しているのは日曜の朝7時半です。こちらは6~7%の視聴率を取り、放送20年を迎えた長寿番組です。『ヒロミのおはミー』は真裏でこそないものの、同じ日曜の朝に似たような番組をぶつけてきたと見られていました」

 ちなみに、同じ5月18日の放送では、埼玉のローカルスーパー「ヤオコー」の社長がテレビ初登場。今やゴールデンのバラエティでも取り上げられることも多い人気スーパーだが、タレントが店舗を訪ねて「おいしー!」と言うだけとは違った。大人気の惣菜などがなぜ美味いのか、製造工程を取材し、商品開発の裏側まで放送した。

「一般視聴者も“へー”と感心する内容で、同業者ならかなり注目に値する内容だったと思います。『がっちりマンデー!!』は身近な商品や初めて知る企業の裏側などを面白くわかりやすく紹介しています。それらはいずれも成功事例で儲かる情報なので、見ていてタメになるところが視聴者に受け入れられている理由でしょう。対する『ヒロミのおはミー』は起業家の卵たちの新ビジネスですから、まだ成功前の情報でしかなく、見たい、知りたいという動機づけが弱いネタになりがちです。そして、トーク中に朝飯を食べるという演出も意味が分かりません。そのあたりが『がっちりマンデー!!』に敵わない要因だと思います」

 また「がっちりマンデー!!」は20年続く番組だけに、加藤のMCぶりもこなれているという。

「加藤さんの面白くて儲かる情報を伝えるトーク力やリアクションは絶妙で、“煽りのMC”が番組にはまっていると思います。そしてゲストの経営者たちの扱いも上手い。ヒロミさんとキャラが被りますが、経験の差かもしれませんね」

 番組エンディングではヤオコーの社長がPB(プライベートブランド)商品セットの視聴者プレゼントを30名分用意していたのだが、加藤は『30名? 500店舗を目指しているヤオコーの社長が30名はないでしょ!』とクレームをつけ、100名分に増やさせていた。さすが“狂犬・加藤”、この差は大きい。

デイリー新潮編集部

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