誤嚥性肺炎で“危篤情報”まで飛び交う事態に 森喜朗元首相の病状とは 「今年に入って2度、危ない状態に」

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鈴木宗男氏も心配して秘書に電話

 冗談なのか本気なのか、死についての言及が多くなってきた森氏について、永田町やマスコミ関係者の間で危篤情報が飛び交ったのは今年4月末のこと。

「森先生は普段からお元気だという認識しかないものですから、今から2~3週間前に私もそういう話を耳に挟んで、秘書さんに電話をしました」

 そう話すのは、森氏とは月1度ほどのペースで会っているという、件の鈴木宗男議員だ。3月半ばには森氏の事務所で対面した上、3月末にも電話でいつも通りの声を聞いたばかりだったそう。

「秘書さんが言うには“たいしたことではない”と。ものを食べるのにちょっと不自由になったから、念のために病院に入院しているだけで、なにも心配することではなく、まもなく退院するという話でした」(同)

「足の指も壊死」

 果たして、危篤情報の真相はいかなるものだったのか。

「実は、今年に入ってから森さんは4月末までに2度ほど、死線をさまよう状態にありました」

 そう明かすのは、永田町関係者である。

「原因はいずれも、嚥下機能が低下した高齢者に多く見られる誤嚥性肺炎です。森さんは腹部に穴を開けてチューブを通し、胃に直接栄養剤を流し込む胃ろうの処置を受けている。誤嚥性肺炎の再発を防ぐために痰を取り除く作業が続けられています」

 幸い、すでに峠は越しているとのことで、

「車椅子に乗る練習を始められるほど回復しています。5、6月あたりの退院を目標にしているそうです」

 ひとまず胸をなで下ろしたいところだが、森氏が抱える病はそれだけではなかった。

「持病の糖尿病も深刻です。インスリンの投与によって手の甲は黒ずみ、注射を打つところがなくなっているほど。人前に出る際にはいつも包帯を巻いています。さらに、足の指も壊死してしまっているのです」

 切断するかどうかの瀬戸際にあるというから、予断を許さないのだ。

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