誤嚥性肺炎で“危篤情報”まで飛び交う事態に 森喜朗元首相の病状とは 「今年に入って2度、危ない状態に」

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“石破だけは最初から来ないがね”

 文字通り満身創痍。とはいえ、そこは森氏、常人離れしたタフネスの持ち主だ。病床にあってもラグビーへの情熱は一向に衰えを知らないようである。

「ラグビーW杯の開催地は31年のアメリカ大会まで決まっていますが、その次の大会についてはまだ決まっていません。森さんは自身が尽力した19年の日本大会に次いで、“もう一度、W杯を日本で見たい”と語っています」

“古巣”自民党の面々に関するサービストークも披露しているとか。

「父・小泉純一郎とのよしみで何かと目をかけてきた小泉進次郎や、祖父・福田赳夫からの縁でつながる福田達夫、昨年自民党を離党した世耕弘成など、当初は多くの議員が見舞いに訪れていた。ところが、裏金問題が大々的に取り沙汰されるようになると“めっきり来なくなった”と話しています。“もっとも、石破(茂首相)だけは最初から来ないがね”と付け加えて笑いを取るのも忘れていません。政界を牛耳ったコワモテの元宰相の影は薄れ、柔和なおばあちゃんのような表情になっています」

 しばしば問題発言が飛び出した軽口は健在のよう。女性のたくさんいる会議ではなく、治療には“時間がかかる”かもしれないが、次はどんな言葉で世間を騒がせるだろうか。

週刊新潮 2025年5月22日号掲載

特集「誤嚥性肺炎で危篤情報も 森喜朗元首相“緊迫の病室”」より

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