チームトップ4勝もオリオールズ「菅野智之」に浮上するトレード説 “エース級の活躍”で強豪球団に移籍の可能性も

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早くも3人目の監督解任

 次は、菅野智之(35)の番か――。

 現地時間5月17日のナショナルズ戦前、オリオールズがブランドン・ハイド監督(51)を解任し、同日の試合から三塁コーチャーだったトニー・マンソリーノ(42)が指揮を執ると発表した。

「シーズン序盤戦で監督が解任されるのは、メジャーリーグでは珍しいことではありません。5月8日にパイレーツのデレク・シェルトン監督(54)、11日はロッキーズのバド・ブラック監督(67)が解任されています。でも、オリオールズの選手たちはショックを受けていました。というのも、オリオールズは19年にシーズン108敗を喫し、その後、育成とチーム再建で徐々に強くなっていき、昨季まで2年連続でポストシーズンマッチに進出。ほとんどの選手がハイド前監督と苦楽をともにしてきました。ハイド前監督にしても、オリオールズには思い入れが強かったはずです。18年オフにエンゼルス、ブルージェイズ、レンジャーズ、ツインズの4球団で『監督の面接試験』を受けましたが、全て不採用。そんな落ち込んでいた時期に声を掛けてくれたのがオリオールズでした」(現地記者)

 解任の理由は、チームの成績不振に尽きる。マンソリーノ新監督が初めて指揮を執った17日の一戦も落とし、29敗目で借金14。ア・リーグ東地区の最下位である。

「ア・リーグ東地区は異常事態に陥っています。勝率5割を超えているのは首位のヤンキースだけで、2位レッドソックス以下4チームが借金を抱えています。オリオールズの経営陣は今、チームを立て直せば何とかなると判断したようです」(前出・同)

 その起爆剤が選手と苦楽をともにしてきた指揮官の解雇劇でもあったわけだ。しかし、米スポーツ専門メディア「ESPN」では、新体制となった17日の敗戦を受けて、「今季のオリオールズはMLBで最も失望させられた球団だ」と酷評していた。

「マンソリーノ新監督が17日の先発マウンドに送ったのは、カイル・ギブソン(37)でした。1回も持たず、3分の2イニングで6失点。2番手で登板したのが41歳のチャーリー・モートンです。2人とも昨年オフに獲得したベテランで、ピークを過ぎています。今後に期待できないベテラン投手の継投が酷評につながりました」(米国人ライター)

 ギブソンは翌日、メジャーリーグの試合に出場可能な40人枠を外された。

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