裁判長に「性接待」疑惑、3キロの防弾用ベスト、ヒットマンが潜伏…カオスすぎる韓国大統領選の行方
6月3日に選挙
韓国の次期大統領を決める選挙が6月3日に行われる。尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の非常戒厳宣布によって激震が走った韓国社会。6カ月に及ぶ騒動もいよいよ大詰めを迎え、投開票日に向けて、無所属候補を含む7人の候補が選挙運動に拍車をかけている。
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選挙戦は与党・国民の力の金文洙(キム・ムンス)候補(73)と革新系最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補(61)の一騎打ちの様相を呈していた。ただ、主要世論調査では李候補が過半数に迫る支持率を見せているうえ、与党のゴタゴタも次々と露呈。何事もなければ李候補勝利の勢いが続くと見られている。
大統領選を取材中の現地政治担当記者がこう明かす。
「昨年12月3日夜に戒厳軍が国会に突入する生々しい映像は世界に衝撃を与えました。その後、4月4日には戒厳令を宣布した尹大統領に憲法裁判所は罷免を宣告。一方で李候補の公選法違反事件について最高裁(大法院)が無罪判決破棄、審理差し戻しという判決を下しました。当初5月15日に初公判の期日が指定されましたが、ソウル高裁は初公判を6月18日に延期したため、李候補は出馬資格を失わずに済みました。まるで韓国ドラマのようなジェットコースター的展開です」
そんな中、今度は逮捕された尹前大統領の刑事裁判で裁判長を務めるソウル中央地裁の池貴然(チ・グィヨン)部長判事が、事件関係者から頻繁に高額な性接待を受けていたとするスキャンダルが飛び出し、韓国社会を騒然とさせている。
「接待に使われたとされているのは『ルームサロン』と呼ばれる高級クラブです。豪華な個室内で客とホステスが乱痴気騒ぎをするシステムで、料金は1回数十万円といいます。事実とすれば与党は大ピンチです。
この他にも、大統領選予備選挙で敗北した保守政界の重鎮で、洪準杓(ホン・ジュンピョ)前大邱市長が、国民の力を離党しSNSで連日、党内のゴタゴタを批判。同様に同党の金相旭(キム・サンウク)議員は李候補支持を宣言しました。
尹前大統領も大統領選への悪影響を懸念する与党内の声に押され、ついに離党を表明しました。さらに過去に弾劾された朴槿恵元大統領の支持者までもが、李候補支持を公開宣言する事態に。与党は苦境に追い込まれており、ついには国民の力の選挙運動員が共に民主党の遊説現場に合流する光景まで現れ始めました」(前出の記者)
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