高市氏は麻生氏を「持ち上げつつ否定」 安倍外交戦略本部は「アンチ石破」のベースになるか

国内 政治

  • ブックマーク

利害が一致した結果

「戦略本部の件で注目が集まるのを見越し高市氏は消費税減税に言及し、石破批判を展開したのではないかとの指摘もあります。実際、メディアがそれなりに取り上げているため、高市氏としては反響について“悪くない”印象を持っているようです。一方で、戦略本部の本部長に麻生氏を担ぎつつ、麻生氏が受け入れがたい消費税減税に触れるあたり“センスがない”とバッサリ言う人もいますね」(同)

 今後、戦略本部をめぐってどういった展開が予想されるだろうか。

「そもそも党内に旧派閥のような“足場”を作っておきたい高市氏と“来るもの拒まず”でキングメーカーとして存在感を常に高めておきたい麻生氏との利害が一致した結果でしかない。集まった人たちに共通するのがアンチ石破であっても親高市というわけではない。そのため、大きな動きに発展すると見ている人は少ないと思いますよ」(同)

 責任のない立場での政権批判はいかがなものか、というのはかつて安倍元首相に近い人たちが石破氏を批判する際に口にしていた論理だったはずだが……。

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。