「相葉くんは5人での活動を続けたかったようだが」 「嵐」電撃解散の裏側 今年の紅白出場は「大野くんの気持ち次第」

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

日テレとフジ

 かくして来年春のコンサートツアーをもっての解散となった嵐だが、1年間の活動期間があることで色めき立っているのはテレビ局だ。ある制作会社関係者は言う。

「各民放ともこの時を待ち望んでいたといっても過言ではないでしょうが、特にこの時のために並々ならぬ力を注ぎ込んできたのが日本テレビとフジテレビです」(同)

 日本テレビは「嵐にしやがれ」、フジテレビは「VS嵐」とグループの冠番組を持っていただけに、活動休止後も、積極的にメンバーを起用してきた。日本テレビは櫻井翔を「NEWS ZERO」、相葉を「嗚呼!!みんなの動物園」で使い続け、昨年は二宮和也のレギュラー番組「ニノさん」をゴールデンタイムに移動させた。フジテレビも相葉の「相葉◎×部」をスタートさせ、「FNS歌謡祭」で司会も務めさせてきた。

「TBSもテレビ朝日も嵐のメンバーを積極的にドラマにバラエティに起用してきましたが、特に関係が良好だったのは日テレとフジ。ただ、今フジテレビではゴタゴタが続いていますから、実質的には日テレの独走状態といっていいかもしれません。日テレとしては『嵐にしやがれ』の特番制作はもちろんのこと音楽番組への出演なども交渉していくでしょうし、当然、他局も出演交渉をしていくはずです」(同)

NHKとの溝

 NHKも同じだ。解散を前に、国民的音楽番組「紅白歌合戦」に出場を打診しないわけにはいかないと考えるのが当然だろう。

 ただ、NHKとSTARTOとの間にはまだ溝がある。2023年にジャニーズ事務所創業者、故・ジャニー喜多川氏による性的な加害行為が社会問題化し、NHKは同事務所の所属タレントについて、新規での起用をしないことを発表。その年の紅白は、STARTO所属タレントの出場がゼロとなった。翌年には所属タレントの番組をすべて終了させた。10月には所属タレントの出演を再開する方針を打ち出したものの、紅白は2年連続で出場ゼロになった。

 両者の関係は今年2月に「Aぇ!group」が音楽番組「うたコン」に出演したことをきっかけに、徐々に改善されているという見方をされているが、ある芸能プロ関係者は言う。

「出演再開方針を出した直後に『NHKスペシャル』が性加害問題を特集したことで、STARTO側が態度を頑なにしているともいわれています。また、それ以上に、STARTO上層部が引っ掛かっている問題が、『ザ少年倶楽部』報道の一件です」(同)

 NHKは2023年、その20年ほど前に、音楽番組「ザ少年倶楽部」に出演を希望していた男性が、局内で喜多川氏から性被害を受けたと報じた。当時、旧ジャニーズ事務所側はこのことを否定。その後、男性に対して、損害賠償の義務がないことの確認を求めて千葉地裁に提訴した。今年2月10日の第1回弁論で、男性側は同社側の請求を受け入れる「認諾」を表明して訴訟は終結した。しかし、NHKは被害に遭った時期が違う可能性があるとし、「被害があった信憑性は変わらない」と強調した。

次ページ:断り続けるのは難しい

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。