尾上菊五郎劇団「音楽部」で報酬の搾取、パワハラ 法人化に向けて動くも「松竹が話し合いをドタキャン」
【前後編の後編/前編からの続き】
襲名という形で名跡を伝承する歌舞伎界では、古くからの「型」を重んじる。その精神は役者のみならず、裏方から興行主にまで浸透し、“独特な因習”を生んできた。それが伝統と呼ばれるうちはまだいいが、とんだ「型破り」となっては、騒動の火種になりかねないのだ。
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前編【「契約書は存在せず、金額交渉すらできない」 尾上菊五郎劇団「音楽部」で報酬の搾取、パワハラが 「異を唱えた相手に“仕事を回さない”と」】では、音楽部の部長・八代目杵屋巳太郎(きねやみたろう・59)による部員へのパワハラ、ブラックな労働環境について伝えた。...