ついに負傷者リスト入り「佐々木朗希」が不調に陥った最大の原因とは…「結果として直球が“棒球”になっている」と専門家
使えないスライダー
「メジャーリーグのデータ解析で知られるスタットキャストが、佐々木投手の投げるボールの回転数に関して興味深いデータを公開しています。一般的に回転数が多いほうが球にキレがあり、バットに当てられてもファウルになる傾向があります。まず注目すべきは直球(フォーシーム)の回転数です。佐々木投手はロッテ時代の2023年に165キロの日本投手最速タイを記録しましたが、ドジャースに移籍してからの直球は2080回転しかありません。千賀投手の2373回転、山本投手の2203回転より劣り、佐々木投手の直球はいわゆる“棒球”になっていることが分かります」(同・友成氏)
棒球なので当たると前に飛ぶ。ロッテ時代、佐々木の被本塁打は2022年の7本がキャリアワーストだった。ところがドジャースに移籍した今シーズンは早くも6本を打たれてしまっている。
「スライダーの回転数も悪いと言わざるを得ません。佐々木投手は1869回転に過ぎず、千賀投手は2544回転、山本投手に到っては2753回転もあります。これではメジャーの並みいる強打者にスライダーを投げるのは怖いでしょう。実際、スタットキャストの分析によると、スライダーの使用率は17%に過ぎません。直球が50%、スプリットが33%と、実質的に2種類のボールで打者に対戦していることが分かります」(同・友成氏)
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