米メディアが「佐々木朗希」を“期待外れの10傑”に選出 新人王候補が「最も失望させられた選手のひとり」と名指しされる事態に

スポーツ 野球

  • ブックマーク

監督も「球のキレがない」

「この日、佐々木投手は1回裏に2本のホームランを被弾してしまいます。それでも味方の強力打線が爆発し、3回裏の時点で8-3とドジャースがリードしました。これで落ち着いたピッチングになるかと思いきや、4回裏には二塁打を浴び、2つの内野ゴロで1失点と今ひとつピリっとしません。2アウト後も四死球を与えて一、二塁のピンチを自ら作るなど、佐々木投手の調子が悪いことを象徴するイニングだったと思います。5回裏も勝ち投手の権利を得るためマウンドに上がりましたが、先頭打者に四球を与えてしまいました。ロバーツ監督も耐えきれなくなったのか、ここで降板を指示したのです」(同・記者)

 スポーツ・イラストレイテッドは佐々木が全く三振を取れなかったことを重視。ロバーツ監督も佐々木が「ベストコンディションではなかったことを認めた」と伝えた。

「ロバーツ監督は『今夜は特に球のキレがなかった』と苦言を呈し、『速球もスプリットボールも、あらゆるボールがコントロールできていない』ことを問題点に挙げました。何より気になるのは、自慢の剛速球が影を潜めていることです。一応、この日の最速は156・9キロを記録しましたが、平均は何と152・5キロ。8-3と大量リードをもらいながら、佐々木投手のピッチングには全く勢いが感じられなかったと言えます。歯がゆい想いで中継を見ていた日本の野球ファンも多かったのではないでしょうか」(同・記者)

マイナー落ちの可能性

 ドジャースは13日、佐々木を右肩痛で負傷者リストに入れた。

 だが、そもそも論として日本のファンの間では以前から「佐々木は一度、マイナーに降格すべき。メジャー挑戦は早すぎた」という意見が根強い。

 それはアメリカメディアも同じだ。スポーツ専門の人気ウェブサイト、スポーティングニュースは5月12日、「ドジャースの新人選手、意外な形でマイナーリーグ降格の可能性(Dodgers rookie could be demoted to minor leagues in surprising move)」との記事を配信した。

 日付をご覧いただきたいが、佐々木が負傷者リストに入る前の記事であることに注目してほしい。

「スポーティングニュースは日本語版も運営しており、同じ内容の記事が日本語でも配信されています(註)。記事は他のスポーツサイトも佐々木がマイナー落ちする可能性を報じたと紹介した上で、ドジャースのクレイトン・カーショウ(37)、タイラー・グラスノー(31)、ブレイク・スネル(32)の3投手が、ケガから復帰しつつあると伝えました。一方の佐々木投手は四死球が多く、直球にも課題を抱えていると指摘。もし3人の投手が復帰して先発ローテーションが充実し、佐々木が依然として復調する気配を見せないのなら、《マイナーリーグでさらなる成長を遂げることが求められるかもしれない》と結んだのです」(同・記者)

次ページ:カーショウ復帰の影響?

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。