旧宮家の皇籍復帰で注目の「東久邇家」に話を聞くと… 「未婚の男系男子は少なくとも12人」と専門家が解説

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令和の皇室と極めて近しい間柄

 では、今回クローズアップされた旧四宮家には、どのような男子がいるのだろうか――。

 久邇(旧久邇宮)家の現当主は、久邇邦昭氏(96)。1990年から01年まで伊勢神宮の最高責任者である大宮司を務め、現在は長男の朝尊氏(65)がその職に就いている。邦昭氏の弟である朝建氏(84)には男系男子の孫がおり、現在中学1年生だという。

 久邇宮家から分かれて1906年に創設されたのが東久邇宮家で、初代当主は終戦直後の“宮さま宰相”こと稔彦王。その孫で19年3月に74歳で亡くなった信彦氏は、ご母堂が上皇さまの姉にあたるなど、令和の皇室とも極めて近しい間柄であった。その長男で現当主の征彦氏(52)は大手生命保険会社に勤務しており、こちらの家に現在、高校生と小学生の男の子がいるという。

「東久邇家」に話を聞くと……

 そして、

「信彦氏の弟で、旧伯爵家の壬生家に養子入りした壬生基博氏(75)は、皇室ゆかりの山階鳥類研究所の理事長を務めています。この基博氏の長男と次男の家に、それぞれ10代の男子がいます。また基博氏の弟である眞彦氏(72)も、住宅建材商社に勤める長男・照彦氏(45)の家に20代前半の男子がおり、さらにもう一人、眞彦氏には男の孫がいます」(旧宮家の事情を知る関係者)

 2人の男子を孫に持つ基博氏に、皇籍復帰について尋ねると、

「その質問にはお答えしないことにしています」

 とのことで、眞彦氏の長男である照彦氏も、

「こちらからお話しできることはありません」

 そう言うばかりだった。

 後編【「久邇家のご当主は皇籍復帰について『何を今さら』と…」旧皇族側に戸惑いが 「賀陽家の弟さんは愛子さまと“お見合い”の過去も」】では、皇籍復帰に伴う旧皇族側の“戸惑い”などと併せて皇籍復帰問題について詳しく報じる。

週刊新潮 2025年5月1・8日号掲載

特集「安定的な皇位継承のために…皇族復帰するかもしれない『旧4宮家』の人々」より

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