「斎藤知事は辞職勧告を突き付けられることに」 ガサ入れで“最後のピース”が埋まった…「美人社長」は5月中に立件か

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「“知らなかった”は通用しない」

 告発者の一人、神戸学院大学の上脇博之教授が言う。

「当初、折田氏の投稿には彼女と斎藤知事が打ち合わせをする様子が写った画像に加えて、〈とある日、株式会社merchuのオフィスに現れたのは、斎藤元彦さん。それが全ての始まりでした〉〈ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました〉との記述があったはず。つまり、知事本人が契約に合意していたことがうかがい知れます」

 斎藤知事が“契約は知らなかった”と主張しても、

「実務的な担当者が誰であれ、知事の了解や指示に基づく契約だったことは明らか。周知の通り、斎藤陣営は選挙戦で折田氏の方針に沿ってSNSを駆使していた。知事が“知らなかった”と言い訳をしても、それは通用しないと思います」

 先の記者も、斎藤知事の行く末は厳しいとみる。

「折田氏は起訴猶予とされる可能性が高いですが、その場合も知事側がPR会社を買収したと法的に認定される。仮に知事側が同じ起訴猶予とされても6月議会は紛糾し、知事は辞職勧告や不信任決議案を突き付けられることでしょう」

 劇的な復活劇から5カ月。知事は再び身をやつし、奈落に落ちることになるのか。

週刊新潮 2025年5月1・8日号掲載

ワイド特集「天国と地獄」より

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