「家賃500万円を滞納」 逮捕された名投手「米田哲也」の極貧生活 近隣住民にしていた「信じがたい頼み事」とは

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万引きは今年に入って3回目

 家賃さえ支払えない生活。その果ての万引きだったわけだが、驚くことに、万引き騒動はこれが初めてではなかったのだ。

「今年に入って、今回で3回目や。1回目は近くのドラッグストア、それから1週間もせんうちにコンビニでやりよった」

 とは、近隣住民の弁。

「警察もぎょうさん来とったで。ドラッグストアのときは奥さんがすぐに迎えに行った。コンビニのときには、おまわりが“お前またやっとんか”ってあきれてたらしいわ。このときは勾留されとったな。近所のおばちゃんが差し入れの服を持って行ったり、数千円のお金を持って行ったり。米田さんは“もうしない”と言ってたみたいや。いつだったか、彼に“おつとめご苦労さん”言うたら、ニヤッと笑いよったわ」(同)

トリスのロング缶を渡すと……

 どう見ても生活は楽ではなかったようで、

「一度、生活保護は受けてないのか聞いたら“そんなん、わしは受けてない”と言うてた。嫁さんの身内に援助してもらってたらしい。でも、それが立ちいかなくなったんやな。去年の秋ぐらいから、生活保護を受け始めたと思う。たまにケースワーカーが来てるから。一時はテレビもなかったいう話や。エアコン付けたのも去年のことやと聞いた」

 この住民は、彼から信じがたい頼み事をされたことがある。

「つい最近、空き缶を片付けていたら米田さんがやってきて“これ、集めてくれ”って。プルトップや。こんなん集めてどうするのか聞いたら“小学校に持って行ったら、車椅子と換えてくれるんや”って」

 そんな極貧生活の中でも楽しみはあったようだ。

「あの人、図書館好きやねん。よう小説借りとるわ。あと、酒が好き。たまに道で会ったときに“一杯やるか?”とトリスのロング缶を買って渡すと、“おごってくれるんか”って喜んどったな」(同)

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