「人格否定発言」から21年 雅子皇后を悲嘆させた「朝日スクープ」と宮内庁の思惑
即位から7年。令和の世の“国民の象徴”としてすっかり定着なされた天皇陛下と雅子皇后陛下。おひとり娘の愛子内親王殿下も交えたご一家の仲睦まじいお姿も、度々報じられている。
しかし今から20年余り前、当時、東宮家だったご一家が危機的状況にあったことをご記憶の向きは少なくないだろう。2003年末、雅子妃殿下(当時)は帯状疱疹の症状を発症されてご静養入りし、一時は軽井沢のご実家・小和田家の別荘で“ご別居”されるなど、国民の前からお姿を消された。そんな状態が5カ月も続いた2004年5月10日、デンマーク、ポルトガル、スペイン三国のご訪問を前にした記者会見で、皇太子殿下(当時)が雅子妃の容態を問われ、以下のような発言をなされた。...