「『不仲だ』『いじめか』といろいろ言われて」アイドルグループで自分以外全員が卒業の異例事態…一人残されたメンバーの決意とファンの感動行動
「一人残る」と告げた時のメンバーの反応は…
残るか辞めるかの迷いの中で、青柳はすでにアップアップガールズ(仮)を辞めていた元メンバーや、他のアイドルグループを卒業したメンバーにも相談した。全員が「アイドルが向いてるから続けな」と背中を押した。
青柳はアイドルを続けることを決心した。一人でも残留すると告げた際、4人のメンバーはどんな反応だったのだろうか?
「『だと思った』って言われました(笑)。『なんとなく、そんな気がしてたよ』って」
決断のとき。青柳は事務所の社長と面談した際に、手書きの提案書を渡した。
「今後こうしていくって約束してくれるなら残ります」
より気持ちが伝わるようにとルーズリーフに手書きで書いた提案書には、これまで事務所側から制限されていた「入場特典」の実施や、セットリスト・演出会議への参加、SNS運用の改善などが記されていた。
社長は提案書を1つずつ確認し、「これはできる」「これは今は無理だけど将来的に頑張る」と約束してくれた。青柳はその言葉に安心し「じゃあ一緒に頑張らせてください」とグループに残ると決意した。
「今、グループのTikTokで『メンバー全員いなくなりました』という動画を載せているんですけど結構反響があります。アイドルの友達からも『TikTok見たんだけど、大丈夫?』って連絡が来ます」
「本音を言えばリーダーは…」
一人でグループに残留することになった青柳だが、次のメンバーはまだ見えていない。
事務所は、新たな研修生プロジェクト「ネオアゲ(UP UP NEW AGE)」を発表した。この中のメンバーから新グループ結成、さらに他のグループへの配属が行われる。アップアップガールズ(仮)の新メンバーはここからも入る予定だ。
仮に新メンバーが入ると、先輩である青柳は必然的にリーダーとならざるを得ない。しかし「本音をいえばリーダーにはなりたくないんです。人生であんまり先輩になったことがなくて。先輩になっても頼りない、なんかヘラヘラしてるだけの人なんで」と苦笑いする。
ただアップアップガールズ(仮)の元メンバーで、現在はダンスやステージングの指導をしている古川小夏からは「面白くなると思うよ。想像できるよ。佑芽が1人で先輩やってるところ」と太鼓判を押された。
新メンバーの希望を聞くと、青柳は「経験者はほしい」と言いつつ、「年齢とかビジュアルとかスキルとかよりも、私は一緒に夢見てくれる方がいいですね。無謀な夢見れるタイプの子が入ってきてほしい」と話す。
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