「ナプキンと女物のパンツを買ってこい!」 イケメン力士・翔猿の凄絶パワハラ 「付け人の顔面を蹴り上げる暴行も」【相次ぐ角界スキャンダルの裏側】
【前後編の後編/前編からの続き】
今年2月に「週刊新潮」が報じた、二所ノ関部屋で未成年飲酒や“悪ノリ”では片付けられない乱痴気騒ぎが行われていた問題。
それらは決して「いじり」で済ませていいものではない。
それは同月、週刊新潮が報じた「イケメン力士」として人気の力士・翔猿(とびざる・33)による付け人への“凄絶パワハラ”についても同様だろう。立て続けに起こった未成年飲酒に暴力を含むパワハラ……いまだにコンプライアンスが改善されない角界の現状について紹介する。
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【写真を見る】自称“角界のアイドル” イケメンと話題の「翔猿」
前編【「肛門に酒瓶を突っ込み…」「床には尿が水たまりに」 二所ノ関部屋のひどすぎる“風紀崩壊”の実体】では、二所ノ関部屋で行われていた乱痴気騒ぎについて、証拠写真とともに報じた。
しかし、角界のスキャンダルはこれだけにとどまらない。
時を同じくして週刊新潮が報じたのが、追手風(おいてかぜ)部屋の力士・翔猿による付け人へのパワハラ問題だ。追手風部屋関係者によると、以下のようなパワハラがあったという。
「ぶつかり稽古を終えて倒れた元付け人の顔面を蹴り上げるなどの暴力に加え、自宅に女性を招いた際に付け人に“ナプキンと女物のパンツを買ってこい”と相撲に無関係の雑用を強いることも多々ありました」
これまで幾度も必要性が叫ばれてきた角界の「自浄作用」。令和になっても不祥事が相次ぐ背景には、一体何があるのか――。
(以下、「週刊新潮」2025年2月13日号と2月27日号をもとに加筆・再構成しました。年齢・肩書は当時のまま)
「イケメン力士」として注目
翔猿は角界きっての人気力士だ。
強豪として有名な埼玉栄高校と日本大学で相撲部に所属し、大学卒業後は追手風部屋に入門。2015年1月場所で初土俵を踏んだ。新入幕は20年9月場所で、小結昇進は22年11月場所。以降、小結と平幕を行き来して、現在は東前頭二枚目である。
相撲記者によると、
「身長173センチの小兵ですが、機敏に相手を翻弄する面白い相撲を取ります。格上を倒す“ジャイアントキリング”が持ち味で、先の初場所でも大の里(24)と琴櫻(27)の両大関から銀星を、横綱照ノ富士からは3度目の金星を挙げました」
タレント性も評価されている。
「美形かつ精悍な顔立ちのイケメン力士としてバラエティー番組にたびたび出演しています。メディア露出も多く、作業靴メーカー『ミドリ安全』のCMにも起用された。安全靴を履き、滑りやすい床に挑んで性能をアピールする愛嬌たっぷりな姿が話題です」(同)
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