「肛門に酒瓶を突っ込み…」「床には尿が水たまりに」 二所ノ関部屋のひど過ぎる“風紀崩壊”の実体【相次ぐ角界スキャンダルの裏側】

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「排泄物が便器についたまま」

 放し飼いにされた力士たちはといえば、

「布団は畳まない。ティッシュは拾わない。トイレは排泄物が便器についたままで、さながら公衆便所 。誰も掃除をしようとしません」(前出の関係者)

 要は、教育がまったくなっていないわけだ。

「わざわざ親方の地元に部屋を新設したことからも分かるように、二所ノ関部屋は“地域密着型”を売りにしています。だから、支援者の農家は、部屋に新鮮な地元産の野菜を送ってくれるのですが、これも勝手口の前に置きっ放しです」(同)

 本誌(「週刊新潮」)は昨年4月、大の里による未成年力士への飲酒強要を報じた。風呂場で酒を強引に飲ませ、酔いつぶれた未成年力士を見て、大の里は大笑いしていたというものだ。

 先に詳述した乱痴気騒ぎも、同じ根を持つと見て間違いあるまい。どちらも、親方の監督不行き届きが要因というほかないのだ。

友風に聞くと……

 さて、当事者たちは何を話すか。

 まず、移籍先の中村部屋から出てきた友風に声をかけて件の写真を見せると、血の気が引いたかのように顔面蒼白に。酒瓶を手にしているのが自分であると認めたものの、多くを語らない。

 代わって、当時、二所ノ関部屋の部屋付き親方だった中村親方に話を聞けば、

「二所ノ関部屋での出来事を自分が勝手に話すことはできません。当時お世話になったので、師に先んじてペラペラ喋るのは義理に反するんです。すみません」

「ちょっと分からないので」

 そこで、二所ノ関親方に、野放図な部屋のありようを問うべく電話取材を行った。

――友風が貴正道の肛門に酒瓶を入れている動画があるが、把握しているか?

「あっ……ちょっと分からないので、また話します」

――把握していないのか?

「あっ……ちょっと分からないので。すみません」

 そう言うと一方的に電話を切った。

「ふざけてやったとしても度を越している」

 相撲協会に問うと、

「当事者に聞き取ったところ、当事者全員がふざけてやったことであり、本人自身(編集部註・貴正道)もいじめられたとは、全く思っていなかったと確認しました。しかしながら、ふざけてやったとしても度を越しており、師匠二所ノ関に注意いたしました」

 先の関係者はあきれ顔だ。

「相撲部屋には、親方を頂点とする“疑似家族”としての側面がありました。親方は弟子と一緒に暮らして面倒を見る、と。二所ノ関親方は、こうした古風な考えを退けて、現代的でドライなやり方で部屋を運営したいのでしょう。しかし、それが功を奏していないのは一目瞭然ですね」

「ふざけ」「いじり」が「いじめ」に直結するというのは今や常識。しかし二所ノ関部屋のみならず、相撲協会もそうした認識を持てないままのようなのだ。

 それは人気のイケメン力士にも共通する病理なのかもしれない。 後編【「ナプキンと女物のパンツを買ってこい!」 イケメン力士・翔猿の凄絶パワハラ 「付け人の顔面を蹴り上げる暴行も」】では、今回の乱痴気騒ぎと同時期に週刊新潮が報じた、イケメン力士・翔猿による付け人への凄絶パワハラについて全容を掲載する。

デイリー新潮編集部

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