「なんか変な衣装だな」車の情報番組なのにミニスカ姿 気づけば「ベンツでパンチラ」路線に
さとう珠緒、インタビュー第4回
俳優・タレントのさとう珠緒(52)がバラエティ番組「出動!ミニスカポリス」(テレビ東京系)に出演したのは1996年のこと。当初、「車の情報番組」だったが、次第にソフトエッチ路線になっていった。初代ミニスカポリスとして体当たりで挑んださとうが、当時の現場の様子を振り返る。さらには、「ギルガメッシュないと」(テレビ東京系)の舞台裏も明かしてくれた。(全8回の第4回)
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【写真】「ミニスカポリス」時代のさとう珠緒。デビュー時の貴重ショット、タンクトップ姿も
――「超力戦隊オーレンジャー」に出演してから1年後に、「出動!ミニスカポリス」が始まりました。
最初の3、4回は車を紹介する番組だったんです。演出家のテリー伊藤さんが「車の情報番組をやりたい」と言っていて、たとえば「奥さんの実家に挨拶に行くにはどんな車がいいか」みたいなテーマで、車のランキングを紹介したりしていました。
――初回からミニスカートだったのですか。
そうです。正直、衣装を見たときは「なんか変な衣装だな」と思ったんですけど、その時点ではまだちゃんと車の番組だったんですよ。
――そこからどう変わっていったのですか。
1ヶ月も経たないうちに、どんどん内容が変わっていきました。車がビューンと走って、その横に女の子たちがいて、「ポルシェでパンチラ」「ベンツでパンチラ」みたいな、だんだんそういう路線になっていって……。気づけば、車の情報番組の要素は消えていましたね。
――ソフトエッチ路線にシフトしていったわけですね。
はい、スカートもすごく短くて、最初は「えっ?」と思いましたけど、でも恥ずかしがっていたら、見ている人が辛いだろうなと思って、だったら堂々と楽しくやろうと決めました。
ローアングル撮影
――ローアングルの撮影などに抵抗はなかったのですか。
最初はありましたけど、だんだん慣れていきましたね。ただ、私は半年くらいしか出演していなかったんです。でも、「ミニスカポリスといえば私」みたいなイメージが残っていて、とても嬉しく思っています。
――番組では、どのような立ち位置だったのですか。
もう、体当たりで何でもやる感じでした。たとえば、街でカップルを見つけ、そのカップルの後を追いかけ、ホテルに入るのを見届けて、ホテルから出てきた感想を聞くという台本だったんですが、結局「朝まで出て来なくて。二人はどうなったんでしょうか……さようなら」っていう感じで終わるロケもありましたね。
――ロケは朝までかかったりもしたのですか。
はい。朝6時集合で、解散も朝6時とか。それが毎回だったわけじゃないですけど、本当にきついロケも多かったです。でも、演出がテリー伊藤さんの制作会社だったので、ひどいけど楽しかったっていう感じでした。
――ミニスカポリス時代で、いい思い出はありましたか。
初代のメンバーは3人だけでしたが、今でも仲良くしています。福山理子ちゃんは、今でもグラビアやレースクイーンなどで活動しています。長く付き合えるお友達ができたことが、一番の宝物ですね。
――同じ時期に「ギルガメッシュないと」にも出演されていました。
「ギルガメ」はもう本当に台本通りでしたね。「あれ、そんな感じだったっけ?」って思うくらい、演出がきっちり決まっていました。
――台本通り、というのは具体的に教えてください。
まず本読みがあって、次にテスト、ランスルーそして本番という流れです。バラエティとは思えないくらいきっちりしていました。現場もきっちり進行していくし、アドリブとか遊びを入れる余地がほとんどなかったんですよね。
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