現地を騒がせた“大谷翔平流”父親リストの使い方 「一般的には3日まるまる取る」「ダルビッシュ有はエースながらフルで休んだ」

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 大谷翔平(30)の妻真美子さん(28)が第1子となる女児を出産した。大谷は「父親リスト」を利用して出産に立ち会ったが、それは誰もが驚く使い方だった。

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慌ただしく戦列復帰

 第一報は、大谷が発したインスタグラムだった。真美子さんや医療関係者らへの謝意と共に、ベビーの足の写真をアップした。

 スポーツ紙デスクいわく、

「結婚後、“新居”が報道されるなど、過熱したプライバシー報道に大谷が激怒し、フジテレビなどが一時出禁になりました。それが功を奏したのか、今回の出産ではさほど“報道合戦”にはなりませんでしたね」

 マスコミにすっぱ抜かれることなく、自身の発信でファンに慶事を伝えられた大谷だが、立ち会い時に利用した出産休暇制度、いわゆる「父親リスト」の使い方が異例だった。

 メジャー研究家の友成那智氏によると、

「父親リストは、妻の出産に際して1~3日の休暇が取得できる制度ですが、選手会が強く推奨しているので、取得はほぼ強制、それも3日まるまる取るのが一般的です」

 ところが、大谷は休暇を2日で切り上げて、慌ただしく戦列に復帰したのだ。

「短過ぎる」と現地で話題に

 むろん、例外はある。

「負ければ終わりのポストシーズンや、チームの順位やタイトル争いで競り合っているシーズン終盤、3日目が移動日のケースや、試合地近くで出産した場合は、1日や2日で済ませるケースもありますが……」

 大谷の場合、シーズン序盤で、次の試合は2時間もの時差がある敵地、それもデーゲームだった。

 しかも、初産である。

「エンゼルス時代の同僚マイク・トラウトは、2020年7月の第1子誕生時、休みを4日間取っています。1日超過分は無給扱い。5日目は移動日だったので、5日間家族と一緒でした。初産時はとりわけワクワク感に包まれるせいか、彼のように制限を超えて取る選手も少なくありません」

 大谷も3日休めば、翌日は移動日なので、都合4日間ベビーと過ごせたが、

「そんな状況にもかかわらず、遠征先まで3時間以上飛行機に乗って合流する選手は珍しいです」

 大谷の急過ぎる戦列復帰は現地でも話題となり、例えば「Total Pro Sports」というサイトは、

〈大谷は週末に戻るかもしれないが、それだとちょっと短過ぎるように思える〉

 と記している。

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