捨てる神あれば拾う神あり…20代半ばで“クビ通告”も、新天地でやり返した「北別府2世」「立浪2世」ら不屈の男たち
「もう野球はやりたくない」と自暴自棄になりかけた
昨オフ、26歳でDeNAから戦力外通告を受け、巨人に拾われた左腕・石川達也が開幕から先発ローテに入り、開幕3連勝に貢献した。過去に“リストラの星”と呼ばれた選手は、30代のベテランが多いが、石川のように20代半ば前後で自由契約になりながら、移籍先で花開いた男たちも存在する。【久保田龍雄/ライター】
***
1995年にドラフト1位で阪神に入団した山村宏樹もその一人だ。甲府工時代に“北別府学2世”と呼ばれた右腕は、98年9月17日の広島戦で7回を1失点に抑え、プロ初勝利を挙げた。...