「資さんうどん」東京初進出の衝撃…讃岐うどんとは対極の“柔らかいうどん”は東京人を魅了するか
居酒屋としても満足
北九州発祥のうどんチェーン「資さんうどん」が千葉県八千代市に続き、都内で両国と鹿浜にもオープンした。さらに、4月18日には埼玉県鴻巣市でも開業。すかいらーくHD傘下に入ってからの関東進出だが、店舗オープン日は各店行列ができるなど、好調なスタートを切った。
【写真】福岡県民以外の誰もが疑問を抱く“資さんうどん後に食べるぼた餅”のリアルな姿
北部九州には他にも「ウエスト」と「牧のうどん」といううどんチェーンが人気で、資さんうどんはこの3強の一角を占めている。いずれも色の薄いツユで麺は柔らかい。北部九州はラーメンのイメージが強いが、日常使いではうどんの方が人気が高いのでは、という実感もある。というのも、これら店舗の多くはファミリーで楽しめるような作りになっているからだ。
さて、関東人には目新しく、九州出身者にとっては懐かしい資さんうどんだが、いかにして楽しむか。筆者は飲み屋として利用することが多い。まず、給水用のポットが各テーブルに置かれていて、これがうまいのである。氷が大量に入っているため、キンキンに冷えており、グラスで一気飲みしてしまうほどだ。
そして、酒だが、日本酒と焼酎に加え、瓶ビールがある。それも通好みのサッポロラガー(赤星)である。つまみとしては、各種おでんでもいいし、肉うどん用の肉だけ、かしわうどん用のかしわ(鶏肉煮)でもいい。天ぷら盛り合わせは大海老、イカ、イトヨリ、オクラ、カボチャが入っていて510円(東京では528円)。大根おろしとすりおろし生姜もついているためつまみになる。さらには鶏の唐揚げまですらあるため、居酒屋として十分に満足できるのである。
無料のとろろ昆布も
筆者はたいてい「肉だけ」を頼み、これに卓上の一味唐辛子を大量にふりかけ、少しずつ食べる。これがビールに実に合うのである。残りは後に頼むうどんのトッピングにしてしまう。さて、この「肉」があまりにもウマいため、当然牛丼も抜群にウマい。「資さんうどんでは牛丼とカツ丼をなぜか頼んじゃうんだよな(笑)」と言う人もいるほど、ご飯類も好評である(筆者が行く店は、現在は牛丼はなく、玉子でとじた「牛とじ丼」がある)。
ご飯類には、天丼、カツとじ丼、親子丼、ソースチキンカツ丼、鶏天とじ丼、カレーライス、カツカレー、唐揚げカレーなどもある。うどんとミニ丼のセットを注文する人も多い。
さて、主役のうどんだが、ツユは色が薄く関西や讃岐うどんに色は似ているが、鯖のダシがよく出ていてこれが九州の味の特徴となっている。一番人気は「肉ごぼ天」うどんであり、資さんうどんのフラッグシップメニューとなっている。メニュー表にはかしわごぼ天うどんと共に大きな写真で、この2品の人気を物語っている。
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