韓国で「嫌中」がすごいことになっている 相次ぐスパイ行為&デモ工作疑惑…“北朝鮮並み”の扱いに

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中国に「否定的」70%超え

 軍事施設のスパイ活動疑惑と、内政干渉とも見えるデモ参加――これらによって、今、韓国内の「嫌中感情」は過去にないほど高まっている。

 先に触れた「中国共産党反対」を訴えた集会の参加者の中には、20~30代の若者が少なからず含まれていた。彼らの嫌中は数字にも表れており、東アジア研究院(EAI)が韓国リサーチに委託して実施した世論調査によると、中国に対して「否定的」と回答した韓国人は全体の71.5%にのぼった。同調査では、北朝鮮に対する否定的回答が79%だったことからみても、韓国国民の対中感情は北朝鮮とほぼ同水準に達している。特にこの「否定的」な認識は、40~50代よりも20~30代の若年層で高い傾向が見られた。これは今年2月の調査だから、罷免が決定し更なるスパイ活動疑惑が明らかになった今、否定的な回答はより増えていることだろう。

 韓国紙の政治部記者は、特に若い世代に嫌中感情が高まっている理由をこう語る。

「今の20~30代は、コロナ禍によってマスク着用を強いられ、学校にも通えず海外にも出られない、自由を強く制限された経験があります。その元凶であるウイルスの発生元は中国だという認識が広がっており、特に嫌中意識が色濃いよう思います。近年、中国人によるスパイまがいの行為が繰り返されるのを目の当たりにし“中国、あるいは中国に親和的な勢力が国内で権力を握れば、韓国全体が混乱に陥るのではないか”という危機感を抱いています」

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