サウジアラビアの博物館で「AI」を使ってみると… アラビア語と英語の説明ボードに“宗教的な違い”が(古市憲寿)

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 ラマダン中のサウジアラビアでは、昼間にできることが限られる。人々が夜型になってしまうので街は閑散としている。開いているのは、公共施設とショッピングモールくらい。首都リヤドは完全な車社会だ。横断歩道どころか歩道自体がない場所も多く、散歩もできない。自動運転地下鉄リヤドメトロが2024年末に開通したり、少しずつ車一辺倒の街から脱却を図るものの道半ばである。

 どうしようかとAIに聞いたら、国立博物館に行くことを勧められた。1999年にレイモンド・モリヤマの設計により完成した博物館で、地球の誕生から現代サウジアラビアの成立までの歴史展示がメインだ。...

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