韓国・ユン大統領罷免で窮地に追い込まれる「美人妻」 「薬物にまつわる信じがたい疑惑が報じられている」

国際 韓国・北朝鮮

  • ブックマーク

 身から出たさびというほかない。昨年12月に「非常戒厳」を宣言した韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)前大統領(64)が、弾劾裁判の末、ついに大統領職を罷免された。混乱のさなかにあるかの国では、これから何が起こるのか。

 ***

窮地に追い込まれる「疑惑の夫人」

 韓国の憲法裁判所で、8人の裁判官が全員一致で罷免を採択したのだから、グウの音も出ないだろう。そして、尹前大統領が今や“ただの人”となったことで窮地に追い込まれているのが、「疑惑の夫人」こと金建希(キムゴンヒ)氏(52)である。

 外信部デスクによれば、

「夫人に対しては数々の疑惑が浮上しています。彼女の疑惑を特別捜査する『金建希女史特検法』はこれまで4回、国会を通過しましたが、過去3回は夫の尹氏が拒否権を行使したため廃案に。4回目は昨年末に通過しており、すでに大統領権限のない尹氏は拒否権の行使ができないので、ようやくさまざまな捜査が本格化する見通しです」

 株価操作への関与や高級ブランドバッグの収受、総選挙で与党の公認候補選びに不当介入した件など、金夫人の疑惑は枚挙にいとまがない。さらに、薬物にまつわる信じがたい疑惑さえ報じられているというから驚く。

「捜査が不自然に打ち切られた」

「2023年にマレーシアから韓国に覚醒剤が密輸される事件がありました」

 とは、ジャーナリストの宋允復(ソンユンボク)氏。

「1月から2月にかけて持ち込まれた分だけでも100キロを超える量で、夏までに計300キロに達したとも。この件では逮捕者が出ていて、手柄を立てた捜査責任者が記者会見を開こうとした矢先、“待った”がかかったのです」(同)

 横やりの出所が奇怪で、

「捜査責任者によれば“大統領府から止められた”と。実際、捜査も不自然に打ち切られている。しかも、会見を止めさせた警察署長は大統領室行政官に栄転し、止められた捜査責任者は交番勤務に左遷されました」(同)

 左遷された捜査責任者も黙ってはいなかった。

「彼は昨年、国会の公聴会で一連の経緯を暴露しました。そしてこの捜査妨害に金夫人が関与しているのではないかと報じられているのです。いずれにしろ、この件に限らず、何らかの容疑で夫人が逮捕されるのは間違いないでしょう」(同)

次ページ:親日的な振る舞い

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。