映画・ドラマに連続出演、業界注目の“現役個性派プロレスラー”とは? 現場ではNG連発、それでもオファーは途切れず

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 4月25日公開の映画「パリピ孔明 THE MOVIE」は、フジテレビで放送された同名コミックを原作にした連ドラの劇場版だ。向井理(43)演じる中国・三国時代(184~280年)の軍師・諸葛孔明が現代日本に転生。たまたま耳にした月子英子(上白石萌歌=25)の歌声に感銘し、彼女をスーパースターにするため機略を巡らすというストーリーだ。劇場版には神尾楓珠(26)や森山未來(40)、宮野真守(41)らも出演するが、業界が注目しているのは現役プロレスラーの真壁刀義(52)だという。

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 身長181センチ、体重110キロを誇る“暴走キングコング”こと真壁が演じるのは、かつて孔明が仕えた「蜀」の初代皇帝・劉備(ディーン・フジオカ=44)の義兄弟で暴れん坊の張飛だ。同じく義兄弟の関羽も、かつて真壁とともにIWGPタッグ王者に輝いたプロレスラーの本間朋晃(48)が演じる。

 もっとも、連ドラ版では三国時代は回想シーンだった。劇場版でも真壁の出演シーンは多くはなさそうだが、それほど注目に値するのだろうか。業界関係者は言う。

「ディーンさんはともかく、真壁さんと本間さんはイメージ先行で決められたキャスティングでしょう。ましてや本間さんは、しゃがれ声で何を言っているのか分からない人ですから。でも、真壁さんは『パリピ孔明』だけでなく、映画『キングダム』シリーズやドラマにも出演していますから目が離せないんですよ」

 昨年は「全領域異常解決室」(フジ)に出演し、一昨年は連ドラ版「パリピ孔明」に加え「警視庁アウトサイダー」(テレビ朝日)では本人役で登場。2017年には大河「おんな城主 直虎」(NHK)にも出演している。また、声優として吹き替えもこなしており、映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」では元プロレスラーのネイサン・ジョーンズ(55)が演じるリクタス役の声も担当した。

余人をもって代えがたい

「これまで日本人レスラーでは、高田延彦(63)、大仁田厚(67)、武藤敬司(62)、船木誠勝(56)、棚橋弘至(48)、オカダ・カズチカ(37)なども俳優として活動をしています。しかし、大河ドラマに2本も出演した高田さんはまだしも、他の人の芝居はちょっと……。そんな中、真壁さんは演技が悪くないので重宝されているんです」

 アメリカでは「ザ・ロック」のリングネームで知られるプロレスラー、ドウェイン・ジョンソン(52)が、映画「ワイルド・スピード」シリーズへの出演や主演作が公開されるなど、俳優としても大成功している。真壁もそうなるのだろうか。

「さすがにそこまでは……。とはいえ、あの体格とあの風貌、プロレスで見せるヒールキャラと違って甘い物好きの“スイーツ真壁”というソフトな一面もありますから、余人をもって代えがたい人材です。真壁さん自身は、芸能活動はあくまでもプロレスの繁栄を願ってのことと公言しています。また、俳優が本職ではないので、制作サイドとしてはギャラが安いことも魅力の一つです」

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