電子コミック絶好調の「漫画業界」で深刻さを増す“アシスタント不足”…引き止め工作で「ブランド品のバッグをプレゼント」する漫画家も
コンテンツビジネスの規模は約3兆円
日本のコンテンツビジネスの規模は約3兆円ともいわれる。そういったコンテンツの供給源になっているのが漫画である。集英社、講談社、小学館などの大手出版社を筆頭に、最近ではIT系企業やゲーム会社までもが漫画の制作に乗り出している。紙の漫画雑誌が部数を大きく減らす一方で、電子書籍は絶好調であり、大手出版社は軒並み最高益を叩き出している。現代の日本は、空前の漫画戦国時代といえるだろう。
そうしたなか、漫画家を悩ませているのが、漫画制作を手伝う“アシスタント”の人材難である。...