六本木のアミューズメントカジノで「ポーカーの負け代250万円」が支払えなくなった客が警察に駆け込んだ 店側は取材に「無銭飲食と同じ。必ず払ってもらう」
「ウェブコインの問題を追及してください」
――仮にシステムが合法だったとしても、1晩で数百万も動くゲームは、公序良俗に反しているのではないか。
「土地柄によるんじゃないでしょうか。六本木ですからお客さんにはお金持ちが多いですから。換金できないゲームに100万円、200万円課金している子供たちがいるじゃないですか。あれと同じことです。こちらとしては、ビジネスとしてお客さんが求める場を提供しているだけに過ぎません。本音では、Aさんのようにお会計が払えなくなる人が出てきてしまうから、金額が高くなることは嫌なんです。うちは何回もAさんのような客を警察に突き出しています。店側の利益も1晩で30万円くらいにしかならないので割に合いません」
――ウェブコインは裏で換金する業者も存在する。
「勝手にウェブコインに価値を見出し、個人で買い取っている人が存在するのは事実ですが、ウチは一切関係ありません。ただし、この間、警察からウェブコインは『換金性があるとこちらは認識しているので、もう使うのを控えてください』との指摘を受けましたので、もう最近は使っていません。記者さんも、うちみたいな店よりも、ウェブコインの問題を追及してください。ウェブコインを使わなくなって以降、うちは競合店にお客さんを取られて苦しくなる一方なのです」
オーナーが主張するように、確かに“元凶”はウェブコインにありそうだ。運営している業者はなんと答えるのか――。
続編【オリックス・山岡もハマった「オンラインカジノ」を普及させた「日本最大ポーカー大会を運営する企業」の責任 元トップは「適法化に努めています」】では、ウェブコインを日本に導入させた「日本ポーカー連盟」の元代表のインタビュー記事を掲載している。