「伊藤沙莉」所属事務所が「代表取締役3名」体制に 急死した“カリスマ創業者”の異例の「遺言」

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豊川、伊藤、柄本を育てた取締役

「離婚した2人でありながら、いまも揃ってアルファエージェンシーに所属しているというのもまた珍しい。これも万代さんの人柄なのかもしれません。生前、彼が嬉しがっていたのは、やはり昨年度の朝ドラ『虎に翼』(NHK)に伊藤沙莉が主演したことで、しかも『好評のうちに全て終えられたこと』が一番嬉しかったそうです。また、伊藤らに次ぐ若手の育成にも熱心でした」

 そのうちのひとりが大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(NHK)に花魁・うつせみ役で出演中の小野花梨(26)、もうひとりは4月から放送中の村上春樹・原作の連ドラ「地震のあとで」(同前)の第1話「UFOが釧路に降りる」に出演した北香那(27)だという。

「この2人は万代さんが自ら舞台のチラシを配って営業していました。事務所のモットーは『俳優からの信頼が財産』だそうですから、本当に熱心な方でした。しかし、昨年10月に癌を告知され、それからわずか4カ月で亡くなってしまい、業界からも驚きの声が上がっています」

 その後継が共同代表による経営なのだ。

「今のところ問題を指摘するような声は上がっていません。3人の取締役はそれぞれ、豊川、伊藤、柄本を育てたマネージャーなので、事務所を辞めることもないでしょう。それどころか、小劇場からメジャー映画、テレビドラマまで全てのジャンルに強い事務所なので、今後も所属俳優が増えていくことが予想されます。大手事務所の中には金にならないという理由で舞台をやらせなかったりするところもありますが、そこで演技力の差がついたりしますからね。マネージャーたちも偉そうな人はいませんし、文字通りスタッフ一丸となっているようです」

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