「広末涼子容疑者」“庶民派ママタレ”路線での再出発が水の泡に…業界関係者も注目した“地上波復帰”番組は“特大ブーメラン”だったのか

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

 静岡県警掛川署は4月8日、傷害容疑で広末涼子容疑者を現行犯逮捕した──。その広末容疑者は2023年6月、週刊文春に妻子ある男性とのW不倫を報道された。彼女はInstagramで事実関係を認めて謝罪、当時の所属事務所は無期限の謹慎処分とすることを発表した。これに広末容疑者は2024年2月、所属事務所を退社し、独立することを明らかにした。

 ***

 W不倫に関する報道では広末容疑者の書いたラブレターや交換日記まで流出し、その生々しい内容に世論が騒然としたこともあった。“清純派”としては致命的なイメージダウンだと思われていたが、彼女は徐々に仕事を増やしていく。

 2024年4月には都内で開かれたイベントに出席し、11カ月ぶりの仕事復帰を果たした。この際、3人の子どもを育てる母親として、育児について語ったことが注目を集め、スポーツ紙やワイドショーが詳細を伝えた。

 8月には都内で25年ぶりのライブを開催。他にもマラソン大会や映画祭でゲスト出演するなど、着実に実績を積み重ねた。

 今回、傷害容疑で現行犯逮捕されたのは、奈良県から戻るため新東名高速上りを乗用車で運転中、広末容疑者が大型トレーラーに追突する事故を起こしたことが端緒だった。奈良では映画の撮影が行われていたと見られている。担当記者が言う。

「広末容疑者は最近、芸能界復活の手応えを感じていたはずです。と言うのも3月28日、バラエティ番組の『ザ・共通テン!』(フジテレビ系列)が彼女に密着するというスペシャル番組を放送し、相当の反響を巻き起こしていたからです。サブタイトルは『等身大の広末涼子を今夜解禁!私生活が謎な人の人生密着SP』というもので、広末容疑者の母親としての素顔を紹介するというのが番組のポイントでした。実は、この番組は民放関係者からの注目度も高かった。放映後にどれほどの反響があるのか、広末を今後どのように取り上げていくことができるのか。その試金石になると考えられていたわけです」

現行犯逮捕の影響

 番組では広末容疑者がスーパーで買い物する様子や、ママ友との飲み会、わが子と携帯で連絡を取るなど、確かにプライベートな場面が詳細に映し出された。

「広末容疑者の芸能活動は演技と歌が中心でしたが、2年ぶりの地上波復帰に選んだのはバラエティ番組だったことになります。『ザ・共通テン!』は、これを番組のセールスポイントと位置づけ、広末容疑者がバラエティ番組に出演することも、自身の私生活をカメラに撮影させたことも、非常に珍しいと強調していました」(同・記者)

 視聴者の関心は高かったようだ。それを伺わせる現象の一つとして、放送後のネット記事が挙げられる。スポーツ紙の電子版を筆頭とするネットメディアが、内容を紹介する記事を相次いで配信したのだ。

「不倫報道によるイメージダウンをものともせず、まるで“不死鳥”のように広末容疑者は芸能界に復帰しようと活動を続けていました。とは言え、民放キー局が制作するドラマや、メジャーな映画作品の出演は依然として難しいわけです。一方、“ママタレント”としてなら、民放キー局でも仕事が可能で、視聴者の関心も高いということを『ザ・共通テン!』で証明しました。買い物シーンやママ友とのやり取りなど、あえて私生活を公開したのも、手の届かない“清純派”俳優ではなく、“庶民派”のママタレとして生き残りを考えたからだと思います。放映後に何も起きなければ、広末容疑者がバラエティ番組に注力する可能性もあったと思いますが……。今回の現行犯逮捕で全てが白紙になったと見るべきでしょう」(同・記者)

次ページ:発言の矛盾

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。