本拠地で3タテ食らった巨人…エース戸郷が「投球の基本を忘れている」と思うワケ【柴田勲のコラム】

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幸いにも岡本和真は好スタート

 巨人は今季6、7回あたりまでリードしていれば強力中継ぎ陣の出番となる。大勢、ライデル・マルティネスのコンビは12球団で最強だろう。

 出塁率のいい丸佳浩が離脱しているけれど若林楽人、オコエ瑠偉、中山礼都、萩尾匡也らが穴を埋めようと頑張っている。

 開幕から9試合を消化して5勝4敗、首位は阪神に譲ったがまずまずのスタートだろう。野球はエースと4番だ。幸いにも岡本和真がいいスタートを切った。あとは戸郷の復調だ。

 8日から横浜でDeNA2連戦、1日置いてマツダで広島3連戦だ。これ以上負けが込むとチームの雰囲気が悪くなる。

 阪神戦3連敗からここは気持ちを切り替えて試合に臨んでもらいたい。

(成績などは7日現在)

柴田 勲(しばた・いさお)
1944年2月8日生まれ。神奈川県・横浜市出身。法政二高時代はエースで5番。60年夏、61年センバツで甲子園連覇を達成し、62年に巨人に投手で入団。外野手転向後は甘いマスクと赤い手袋をトレードマークに俊足堅守の日本人初スイッチヒッターとして巨人のV9を支えた。主に1番を任され、盗塁王6回、通算579盗塁はNPB歴代3位でセ・リーグ記録。80年の巨人在籍中に2000本安打を達成した。入団当初の背番号は「12」だったが、70年から「7」に変更、王貞治の「1」、長嶋茂雄の「3」とともに野球ファン憧れの番号となった。現在、日本プロ野球名球会理事を務める。

デイリー新潮編集部

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