「なぜ自治体がタニマチのようなことを…」 茨城県・阿見町が二所ノ関部屋に「報奨金200万円」を渡していた!
元横綱稀勢の里こと二所ノ関親方(38)が、茨城県阿見(あみ)町に二所ノ関部屋を開設したのは2022年。以降、地域密着を看板に掲げてきたが、自治体側との関係に違和感を指摘する声が――。町がタニマチ同然の振る舞いに及んでいるというのだ。
***
【写真を見る】“相思相愛の仲”とも… 仲良くカメラに収まる「二所ノ関親方と阿見町長」
相思相愛の仲
茨城県牛久市出身の二所ノ関親方と阿見町は、相思相愛の仲である。
「親方にとって牛久市に隣接する阿見町は、故郷のような場所です。年3度の本場所が開催される両国国技館から50キロほども離れた阿見町に部屋を設けたワケは、約6000平方メートルの広大な敷地が確保できたのはもちろん、慣れ親しんだ土地だったことが大きいといわれます。阿見町にとっても、元横綱の凱旋(がいせん)は大歓迎。親方や弟子たちに地元のイベントに出演してもらうなど、さまざまな連携事業を進めてきました」(大相撲担当記者)
本誌(「週刊新潮」)は二所ノ関部屋の問題をたびたび報じてきた。大の里(24)が未成年の兄弟子に飲酒を強要した事実、貴正道(22)が肛門に酒瓶を押し込まれる様子を撮った動画の存在。
優勝したら50万円
そして今回、阿見町関係者が明かすには、
「公表されていませんが、阿見町は二所ノ関部屋に報奨金を渡しているのです。なぜ自治体がタニマチのようなことをしているのか、理解に苦しみます」
事実なのか。町役場に問い合わせると、
「広報戦略室の立案で24年5月、二所ノ関部屋力士報奨金交付要項を制定しました。二所ノ関部屋の力士が優勝したら50万円、大関昇進で100万円、横綱昇進で200万円、報奨金としてお渡しすることを決めたのです。今年2月までに現金で、大の里さんが24年に2回優勝した分の計100万円、大関に昇進した分の100万円を二所ノ関部屋にお渡ししました」(担当者)
以上、すべて合算すると200万円になる。これだけの額を、議会の議決を経ずに出せるものなのか。
「事後的ではありますが、補正予算として今年3月の議会で議決を得ました。実際に報奨金としてお渡しした時は、町の予備費を充用しております」(同)
[1/2ページ]



